今回の旅は1日目に温泉巡り、2日目に林道アタックという計画を立てて大正解!
と言うのも、1日目はずっと雨が降っていたからだ。
やはり我々は天気に恵まれていることを再認識。
2日目は思っていた通り雨が止み、青空が顔を覗かせた。
目指す林道は、宿泊したペンション『バン・マリー』からすぐにアプローチできる、七ケ滝林道の支線だ。『バン・マリー』を出て10分もかからない内に林道の入り口に到着! 下調べ通りゲートやパイロンはなく、「通行禁止」の看板も立てられていない。遠慮なく走るぞ!
未舗装路になって5分も走らないうちに分岐となった。道の太さから判断するに右が本線のようなので、まずは左の細い道を進むと…。
筆者:おいおい、なんだこれ? すげ〜ワダチが深いぞ!
Yカメ:タイヤの半分が埋まるな。
筆者:これワダチに入れたら絶対にデフが当たるだろ!
Yカメ:まぁ、好きなように走ってくれや。
路面は思っていた以上に柔らかい。だから交通量が多いのではなく、単に雨で削られたようだ。この柔らかさならデフをヒットさせても心配はなさそう。それでも大きな石が埋まっているかも知れないので、ワダチを跨いでひたすら走る。
途中でワダチがさらに深くなり、地図で確認したらすぐ先で行き止まりになっていたからUターン。いやいや、いきなり楽しませてもらったわ〜。もしかしたら他のルートも荒れているかも! これは期待できそうだ !!
ちなみに今走ってきた林道は『林道峠ノ沢線』で、分岐は『林道手取線』との合流地点だった。そこでそのまま『林道手取線』に乗り入れる。
『林道峠ノ沢線』よりも道幅は広くて、路面も整備されている。走りやすいダートだが、さきほどの深いワダチを経験したからはっきり言ってモノ足りない気分だ…。それでもしばらく走ると斜度がきつくなり、高度をグングン稼いでいく。これは素晴らしい景色が期待できるか !?
稜線に出て周囲の木々がなくなったところで、何気に後ろを振り向くと白い雪に覆われた山々がそびえている。なかなかの景色じゃないか! ほぼ無名の林道だが、今のところ期待以上に楽しませてもらっている。そしてそのピークがいよいよ訪れようとしていた。
その後も支線を見つけてはアタックすること数回。思っていた通り、奥へ進むほど道が荒れ出してきた。崖崩れのオンパレードで、道幅の半分以上が土砂で埋まっているのが当たり前の状態なのだ。そして遂に大規模な土砂崩れ現場が現れた。さすがにこれは撤退か?
山肌がさらに崩れる心配はなさそう。そして現場を歩いて確認したら何とか走れそうなのでチャレンジすることに! 倒木や大岩が埋まっているので腹下のヒットを避けながら、ジワジワと進む。もちろんトランスファーはLOWにシフトしている。
筆者:いや〜、楽しい! まさかクロカン遊びができるとは思っていなかったよ。
Yカメ:たまにはこれくらいのスリルを味わいたいもんな! 楽しいからって気を抜いてぶつけるなよ〜。
筆者:ワザとヒットさせなきゃOK! 河野さんも「ジムニーだから林道でのキズは気にしないでください」と言ってくれてるしね! まぁ楽しませてもらうよ!!
無事に走り抜けたものの、その先にどうやってもどかせない大岩が塞いでいたので、結局はUターンすることに。そしてまたしてもやってしまった…。
Yカメ:今なんかイヤな音しなかった?
筆者:あっ、やっぱ聞こえた? フロントバンパーをやったかも?
クルマを降りて確認すると、フロントナンバープレートがグニャリ。前回に引き続き、またしてもバックした時に引っかけてしまったのだ。アピオさん、ごめんなさい。また曲げる可能性がありそうなので、取りあえず町に出るまでは曲げたままで走ることにした。
その判断は大正解。その後も路肩が崩れてジムニーでも走れないほどの道幅だったり、渡河だったり、大規模な土砂崩れに遭遇すること数回。最後は重機がなければ絶対に無理な土砂崩れに阻まれた。その道中もクロカン遊びできたのは言うまでもない。いや〜、ホントに楽しかった!
今回は「ビギナーでも楽しめる林道旅」という主旨とはかけ離れてしまったが、個人的には過去最高に楽しめたから良しとしよう! それにしても、あれほどまで荒れているのに、なんで通行止めになっていなかったのだろう? もしかしたら今は閉鎖されているのかな? だとしたらとってもラッキーな旅であった。