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ジムニーで行く林道旅
VOL.037
~福島県・鶴石山林道他~ 前編
~福島県・鶴石山林道他~ 前編

前回と前々回の旅で「やっぱり東北はイイな〜」と実感。
今回も2泊3日、できれば3泊以上で! と考えたが、スケジュールが合わない...。
それでも北に向かいたくなり、福島県いわき市に向かうことに。
常磐道『いわき三和I.C』の近くに、トータルで約40kmに及ぶ林道群があるのだ!

走りやすくないじゃん

まずは『高野林道』からアプローチ。地図に記載されている通り、フラットダートが続くが、それは短い距離だった。

雨水の流れにより、路面には深い溝が掘られている。気を抜いていたらステアリングを大きく取られるし、オーバースピードで飛び込むとかなりの衝撃に見舞われるだろう。

下手したら山肌に激突したり、崖から落ちたり…なんて可能性が高い。それだけに走りが楽しめる林道だ。乗用車だと厳しいだろうが、そんなダートを苦もなく走るのが四駆の醍醐味! これこそが林道を走る本来の目的である。それにしても荒れているな…。

筆者:「地図には『よく整備された走りやすいダート』とか『フラットダート』って書かれてなかった? これはフラットダートとは言えないし、よく整備されていないだろ!」

暗くて分かりづらいが、左前輪のサスは縮み、左後輪のサスはかなり伸びている。このような凸凹が非常に多いのだ。

Yカメ:「確かに地図には『フラットダート』と書かれているね。この文字を信じて走りにきた乗用車は、可愛そうだけど引き返すしかないな」

筆者:「まぁ個人的には通行止め寸前の荒れた状態の方が好きだからOKだけどね!」

Yカメ:「オレもだ! 四駆の性能を発揮させないと、せっかくの四駆システムが勿体ない」

路面が荒れているために巡航速度は遅いが、いつもより楽しい!

我々が走っているのは、常磐道『いわき三和I.C』の西側にある山中。『日渡高野林道』と『鶴石山林道』、『宮沢林道』、『盤木沢林道』、『硯石林道』、『折松林道』が走っている林道群だ。トータルで約43kmものダート走行が楽しめる、林道パラダイスである。

落石と土砂崩れが行く先を阻む !?

右後輪のサスが完全に伸びきった状態。乗用車だと絶対に超えられない。前輪がグリップしたので、難なく走り抜けた。

Yカメ宅から『いわき三和I.C』までの距離は約230kmで、スタート地点となる『日渡高野林道』までは、いわき三和I.Cから5kmほど。アクセスの良さも大きな魅力だ。

これまでも何回か候補に挙がっていたのだが、宿が取れなかったり、通行止めで走れなかった。ちなみに筆者、Yカメともに未走の林道であり、ネットを駆使して色々と調べたのだが、有益な情報はほとんどない。

手持ちの『ツーリングマップル』だけが頼りになるのだが、その『ツーリングマップル』に記載されていた『フラットダート』がかなり荒れている。通行止めになっていないから通り抜けられるだろうが、果たして何が待ち受けていることやら…?

雨水で削られた深い溝ができている。端っこばかりではなくて、路面の中央部にもあるので走っていて楽しかったのだ。

『鶴石山林道』が通っている『鶴石山』が標高の最高地点であり、その数値は767.5m。低山のために眺望はほとんど期待できないが、その分荒れたダートランが楽しめる。所々にジムニーサイズのタイヤがスッポリとハマる深さ&幅の大きな溝があるから、一瞬たりとも気を抜けない。ビギナーでも走れると思うが、相当に緊張するハズ。まぁ、この緊張感を味わえるのが、林道ツーリングの大きな魅力だからね!

『日渡高野林道』からアプローチして、そのまま繋がっている『鶴石山林道』を走る。標高が高くなるに連れ、山肌から滲み出る雨水が増えてきた。路面にも流れだして、溝をさらに深く削っていく。これで大雨が降ったらますます走るのが楽しくなるじゃないか!

「雨が降らないかな〜」と期待。ちなみに当日も降水確率は80%であったが、いつも通り(?)『超晴れ男』の我々ふたりだから曇り空のまま。この時ばかりは雨が降って欲しかった…というのは、さすがに欲張りってもんですな。

硯石林道は通行止めで走れなかったが約35kmものダートを走破した。しかも路面が荒れていたために走り応えは十二分! 舗装路に出てコンビニでひと息つくと、心地よい疲労感が襲ってきた。あとは温泉に浸かって美味しい料理を食べるだけだな !!

今回泊まる宿は、茨城県にある平潟港温泉の『まるみつ旅館』。林道からはかなり離れているが(それでも小一時間ほどの距離)、『あんこう鍋』に惹かれて決めたのだ!

切り通しはコンクリートで覆うことなく、そのままの状態だ。人工物がないと自然の良さを強く感じる。