気落ちの良い露天風呂、心温まるお持てなし、鮮度バツグンの海鮮料理に至福を感じた我々3人。
2日目は確かな現地情報で得た、甘味処と蕎麦屋を訪れることに決定。
さらに1日目は物足りなかったので、林道にも再チャレンジ!
最後は浜辺で寛ぐという豪華メニューを予定したのであった。
ここ最近、宿の手配はYカメが担当している。建物や温泉、料理が撮影対象物として魅力を感じるかどうかを任せているからだ。今回は5件ほど候補を挙げ、河野さんと筆者のリクエストから館山市の海沿いに建つ『海の湯宿 花しぶき』を選んだ。
すぐ目の前に館山湾が広がっており、部屋は全室オーシャンビューだ。温泉は大浴場の他、貸し切りの露天風呂を2タイプ備えている。そして料理は地元の定置網漁からその日に仕入れた旬の地魚(特別メニューには南房総名物の伊勢エビやアワビもあり)、地元の農家からこれまたその日に仕入れた野菜を使用。ベーシックプラン(2名1部屋)で1.7万円と数字だけを見れば高価だが、サービス内容を知れば非常にコストパフォーマンスに優れた宿と言えよう。
宿の説明をひと通り聞いた後、フロント主任に「やはりウリは料理ですか?」と尋ねたところ、「ハイ、料理は自信あります。それと我々スタッフの笑顔もセールスポイントです!」。ハッキリとした口調で非常に好感が持てたが、その言葉通り、スタッフは笑顔を絶やさず、行動もテキパキとしていて、何とも気持ちが良い。聞くところによるとリピーターが5割を超えるというが、思い切り納得。今回の旅も平日なのだが、見事に満員御礼(予約したら最後の一部屋で滑り込みセーフ!)。
時間が遅くてボリュームのあった昼食の影響が懸念されたが、あまりの美味しさに3名とも綺麗に完食! お腹も心も存分に満たされて深い眠りについたのであった。
中央環状線のお陰ですぐに帰れるし、まだ物足りなかったので2日目も林道を走ることにした。もしかしたら小湊のように工事をしているかも知れないが、取りあえずチャレンジすることに!
それと、すっかりとこの林道旅の課題となった『甘味処』と『蕎麦屋』も行かなくてはである。昨日の『まるみ』は美味しかったけど、純然たる蕎麦屋ではなかったので!
すでに行く店は決まっている。と言うのも、昨日フロント主任に近場にあるオススメの『甘味処』と『蕎麦屋』を聞いていたからだ。これぞ偽りのない確かな情報である。
甘味処は青果市場の敷地内にある『おやつマルシェ』。フロント主任はまだ訪れたことはないが、ワッフルと手作りお菓子の店で、評判が高いという。そして蕎麦屋は2件の候補が挙がっていた。味を優先するならA、建物の見栄えを考えたらBとのこと。これに対しては『やはり味でしょ!』と3人の意見が一致。その蕎麦屋とは、安房合同庁舎の近くにある『出雲そば八雲』だ。
『おやつマルシェ』は店内で食べることができるので、生クリームやアイスクリームなどでデコレーションされたワッフルパルフェとコーヒーを注文。とても感じの良い美人スタッフの対応も加味され、120%の大・大満足であった!
『出雲そば八雲』は、石臼挽き・自家製粉・手打ちを掲げる蕎麦屋。入り口にソレが書かれた垂れ幕を見て俄然期待が高まる。
そして店内に入ると清潔な佇まいと元気の良いスタッフの声、緊張感のある雰囲気に『ここは美味い!』と直感した。
蕎麦通の河野さんも美味いと感じたようで、割子そばとざる蕎麦を注文。結果…期待通りの美味さであった。蕎麦はやや黒みが強いのだが、ぼそぼそと切れることはなく歯ごたえが良い。噛みしめると蕎麦の風味が口中に広がり、やや甘みながらも後味スッキリの出汁との相性は良好。喉ごしも良く、素直に『美味い!』とオススメできる。
またそば湯は普通と柚子入りから選べるのが特徴で、柚子入りを試したのだが、香りが良くてこれまた美味! ここも大・大満足であった。素晴らしい情報を教えてくれた、花しぶきのフロント主任に感謝!
あとは帰路の途中にある増間林道を走るだけ。3.5kmと短いが、千葉に残された林道としては十分な距離である。ワッフルと蕎麦で心を十二分に満たされたから、もし通行止めだったとしても心残りはない。走れたらラッキー! という思いで目印となる増間ダムを目指した。
入り口に辿り着いたが、ゲートも進入禁止の看板も立っていない! 心置きなく走れるぞ !!
ここでふと疑問を感じた。と言うのも、昨日の東山林道もそうなのだが、筆者の持っている地図には『増間林道』が記されていないのだ。Yカメが持っている地図と同じモノで、筆者の方が1年ほど新しいのに何故? 走れるのに何で消されているんだ?? 『月崎大久保林道』は完全舗装されたのに筆者のだと『ダート』としっかり記されているし…。信用している地図だから、ちょっと悲しくなった。まぁそれはさておき林道を走ろう。
千葉の林道は信州と比べて、路面が柔らかい。ゴツゴツとした乗り心地ではないので、走っていて体が楽だ。ただし標高が低いので、眺望はほとんど期待できない…。その分走りに専念できるから、走り重視の人には向いている。
この増間林道は、走りに来る人が少ないのだろうか? それとも前日の雨の影響なのか、全体的に荒涼とした雰囲気が漂っている。路面状況は悪くなかったが、ビギナーの単独行だと不安を感じるかも。逆に大自然を感じたい人には打って付けと言えよう。
今回通行止めで走れなかった分を含めて、千葉にはまだまだ未踏の林道が残されている。かなり身近になったから、近内にまた訪れよう! あっ、雪の心配がないから冬場に残しておくか!
林道ツーリングならずとも、日常生活における必需品のひとつに『バッグ』が挙げられる。筆者はバイクも所有していて、バイクには革製バッグ&自身も革製ウエストバッグやメディソンバッグを身につける。専用デザインなので実用的だし、ファッション的にもピッタリだ。もちろん仕事の時は仕事用のバッグを使っている。誰もが用途に応じてバッグを使い分けていることだろう。
そう考えると、ツーリングに最適なジムニー用バッグって何だろう? これといって思い浮かばなかったので、今まではミリタリーバッグを使用してきた。別に違和感はなかったのだが、APIOからリリースされたばかりの『リバース・キャリー・バッグ』にひと目惚れ。デザインの良さと機能性の高さに思わず衝動買い!
実は昨年の夏くらいから企画していたアイテムで、遂に完成したもの。製造元は艦船帆布にこだわり、タフ&ハイセンスな帆布バッグを手がけて人気を集めている横濱帆布鞄だ。
『APIO』の文字と、バンピー号でお馴染みとなったオリジナルロゴ『∧』がAPIOオリジナルを示している。バッグ本体には、『森野艦船帆布3号ビニロン繊維キャンバス』という丈夫で防水性に優れた生地を採用。アウトドアフィールドでガンガン使えるタフな造り、そして使い込むほどに味わい深くなるののが大きな魅力である。
内部には多数のポケット(生地は武鑓綿9号帆布パラフィン加工)が設けられているから、何かと便利。またその名の示す通り、リバーシブルで使えるのが見逃せないポイントだ。幅は純正シートに合わせているため、助手席にぴったりフィットする。ショルダーベルトを伸ばしてヘッドレストに掛ければ、急発進&急ブレーキ時に中身が飛び出すのを防ぐことが可能。グレー&ベージュのカラーも上品で、男女問わずに使えるのも魅力的である。価格:14,040円(税込み)