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ジムニーで行く林道旅
VOL.038
~群馬県・栗原川林道他~ 後編
~群馬県・栗原川林道他~ 後編

良い意味で裏切ってくれた栗原川林道。
さすがに40km超のダートは走り応えがあって満足度は120%!
気分良く訪れた温泉は一軒宿の梨木温泉。
行くまでは知らい存在だったが、この温泉宿はマジでオススメだ!

素掘りトンネルのオマケつき

全く予想していなかった素掘りのトンネル。野趣溢れる雰囲気で、何とも言えない魅力がある。

コーナーを曲がると、突然素堀りのトンネルが現れた。それもかなり立派なトンネルだ。

筆者:おいおい山岡さんよ〜、いい絵が撮れるポイントあるじゃん! 間違いなく他の林道と勘違いしてるんじゃないの?

Yカメ:あれっ? こんなトンネル覚えていないな〜。あったら絶対撮影するけど、全く覚えていない。やっぱ勘違いしてるのかな?

筆者:まぁ嬉しい方の勘違いだからOKとしよう! いい絵を撮ってくれ!

Yカメ:任せなさ〜い!

眺望は全く望めないので、風景を楽しみにしている人は物足りなさを感じるだろう。しかし、素掘りトンネルがひとつあったので、我々としてはOK! 正直やや不満だが、まぁそれは長い距離が補ってくれたと思い我慢しよう!

整備されたフラットダートでも40km続けば、走り応えはかなりある。それが悪路なのだから、林道好きにはなんともタマらない。

景色がほとんど楽しめないのは残念だが、その分ドライブに専念できるのが特徴。「とにかく林道を走るのが好き!」という人なら、何度でも走りに来たくなるだろう。筆者も今度は自分のJB23で来たくなった。というか、絶対に来るつもりだ!

Yカメ:いい加減腹が減った〜

走ることに夢中だったが、Yカメに言われると確かに腹が減った…。時計を見たらすでに13時半過ぎ。そりゃ〜お腹が空いて当然だわ! ぼちぼち食事にしますか!

沢沿いの空き地でランチタイム! 食後はコーヒーを飲みながらまったりと寛ぐ。このひと時がイイんだよね〜。

いつもなら走り終えてから町に出て昼食をとるのだが、今回は距離があるし、途中で山を下りても近くに食堂がなさそう。だから来る途中のコンビニでおにぎりとカップ麺を買ってきた。ジムニーなら下りられる沢沿いの良いスペースを見つけたので、そこでランチタイム!

日頃食べ慣れたカップ麺とコンビニにおにぎりだが、やはり山の中で食べると美味い! 食後のデザートも買ってきたので、贅沢にも豆から挽いてコーヒーを淹れた。何て優雅なひと時なんだろう。

その後、繋がっている『新地林道』を走り、地図に『ダート1km、荒れている』と書かれている『下の滝林道』を走ろうと思っていたのだが、こちらは残念ながら通行止め…。まぁ2本の林道で46km以上のダートを走り、かなり楽しめたから不満など全くない。そのまま宿泊先の『梨木館』に向かった。

あまり教えたくない隠れ家

内風呂の『薬師の湯』。石造りの風呂の淵が変形するほど濃い、含食塩炭酸泉のかけ流しだ。温めだから長時間ゆったりと浸かれる。

宿泊先だが、当初は今回アプローチした場所の近くにある『老神温泉』を考えていた。Vol.10の『群馬県・赤倉林道』で行ったことがあり、その時に泊まった宿以外にも良い宿を知っているからだ。

でも同じ温泉泊まるのは、行き当たりばったりが好きな筆者からすると面白みに欠ける。そこで林道近くを探して目に付いたのが『梨木温泉』だった。

『梨木館』は、群馬県桐生市黒保根町にある梨木温泉の一軒宿。温泉好きな筆者とYカメだが、失礼ながら初めて知る温泉で、調べるまではほとんど期待はしていなかった。ところが、HPにアクセスしてみると…良い! とっても良いじゃん!!

温泉は褐色の含食塩炭酸泉で、内風呂は雰囲気が良く、とてもリラックスできる。温めの温泉だから、のんびりまったり浸かっていられるのだ。

露天風呂は貸し切りタイプで、脇を流れる深沢川の『滝』が望めるのがセールスポイント。顔に当たる冷たい風が心地よく、これまた思わず長湯してしまうほど気持ちが良い。やっぱり露天風呂はイイな〜。

掘りごたつとマッサージチェア(無料)、さらには半露天風呂も備わった部屋が用意されている。さらに冷蔵庫の飲み物は無料という大サービス!

素晴らしい温泉だが、なんと半露天風呂が備わっている部屋もある! こちらは温泉ではなく、川の水を湧かせたお湯なのだが、軟水のためかとてもゆったりと浸かれた。今回も風呂に入りすぎたかな?

気になる夕食は『キジ料理』がウリ。キジは高級食材で、市場でほとんど見かけない貴重な肉だ。そのお味だが…。食感は鶏肉に近く、淡泊かと思いきや、噛みしめるほどに味がしみ出てくる。クセがなくて、とても上品な味だ。

周りに何もない一件宿なので森閑としているし、最近では珍しく、食事は部屋に配膳されるので、他の宿泊客と顔を合わせることが少ない。部屋には無料のマッサージ機が備わっていて、冷蔵庫内の飲み物は無料!スタッフの対応は素晴らしく、心から寛ぐことができた。梨木温泉は超穴場! いわゆる『大人の隠れ家』と言える温泉宿だ。

なお隣接する『梨木館 はせを亭』はさらに豪華な造りで、著名人がお忍びで訪れるという。今回泊まった『本館』でも我々には贅沢すぎたが、たまにはこれくらいイイでしょ! ?

1本で40km近くのダートが続く林道は全国でも少ない。これからもずっと走れるよう、マナーを厳守したいものだ。

入り口に立てられている看板。林道走行は自己責任なので、万が一に対応すべく各種装備は必ず積んでいこう! 携帯は通じないぞ。
メジャーな林道だが、ガードレールなどの人工物はほとんど設置されていない。自然のままの状態が嬉しい。
斜面を見たYカメが突然地面を撮影し始めた。何かと思えば、そこは獣道。何かが通ったばかりの様子。まさか熊!
こだわりのYカメらしく、コーヒーはインスタントではなく、焙煎した豆を持ってきた。挽いていると良い香りが…。
南側は門が設置されていた。当然ながら助手席に座るYカメの仕事となる。野生動物の保護のため、開けたら必ず閉めよう。
脇を流れる深沢川の滝が望める露天風呂『滝見の湯』。こちらも源泉のかけ流しだ。貸し切りなので、のんびりと寛げる。
含食塩炭酸泉のかけ流しで、内風呂の淵はその成分の影響により変形している。これを見るだけで、体に効きそう!
我々が泊まった部屋は、なんと半露天風呂付き! 温泉ではないが、とても気持ち良かった〜。
名物のキジ鍋。最初は非常に淡泊であっさりとした感じなのだが、噛みしめるほどに甘みが口中に広がる。高級食材で、グルメが唸るのも納得だ。
香りと風味が食欲をそそる釜飯。お焦げもしっかりとついていて、「量が多いかな?」と思ったけど余裕で完食!
焼きサーモンのカルパッチョ。『和』にこだわらない創作料理で、文句なしに美味い!
薄い味付けながらもとても豊かな風味を備えたすいとん。
明治12年に創業された歴史ある温泉宿『梨木温泉 梨木館』。約30万坪の大自然に佇む、完全なる一軒宿。http://nashigikan.com/
梨木館の本館脇に建っている『はせを亭』。本館よりも贅を尽くした造りが魅力で、全室に半露天風呂が備わっている。
地元の素材を活かした洋菓子で人気の『アプレール洋菓子店』。店頭販売に加えて、通販も行っている。http://aplaire.com/
大間々の地酒『赤城山』を使ったアルコール入りのゼリー。口に含んだ瞬間に日本酒の芳醇な香りが広がる。
自家製のオランジェットも大人気。ウイスキーにとてもよく合うので、子供から大人まで楽しめるだろう。
桐生市にある人気の焼き肉店『食べま専科 真里』。ランチタイムもオススメだ。TEL.0277-74-1379
ボリューム満点の豚肉丼。肉の厚さは、普通の店の倍以上! 柔らかくて味付けもGOOD!
人気メニューの馬刺し。これほどまで肉厚で新鮮な馬刺しは初めて。馬刺し好きなYカメが大絶賛していた。