良い意味で裏切ってくれた栗原川林道。
さすがに40km超のダートは走り応えがあって満足度は120%!
気分良く訪れた温泉は一軒宿の梨木温泉。
行くまでは知らい存在だったが、この温泉宿はマジでオススメだ!
コーナーを曲がると、突然素堀りのトンネルが現れた。それもかなり立派なトンネルだ。
筆者:おいおい山岡さんよ〜、いい絵が撮れるポイントあるじゃん! 間違いなく他の林道と勘違いしてるんじゃないの?
Yカメ:あれっ? こんなトンネル覚えていないな〜。あったら絶対撮影するけど、全く覚えていない。やっぱ勘違いしてるのかな?
筆者:まぁ嬉しい方の勘違いだからOKとしよう! いい絵を撮ってくれ!
Yカメ:任せなさ〜い!
眺望は全く望めないので、風景を楽しみにしている人は物足りなさを感じるだろう。しかし、素掘りトンネルがひとつあったので、我々としてはOK! 正直やや不満だが、まぁそれは長い距離が補ってくれたと思い我慢しよう!
整備されたフラットダートでも40km続けば、走り応えはかなりある。それが悪路なのだから、林道好きにはなんともタマらない。
景色がほとんど楽しめないのは残念だが、その分ドライブに専念できるのが特徴。「とにかく林道を走るのが好き!」という人なら、何度でも走りに来たくなるだろう。筆者も今度は自分のJB23で来たくなった。というか、絶対に来るつもりだ!
Yカメ:いい加減腹が減った〜
走ることに夢中だったが、Yカメに言われると確かに腹が減った…。時計を見たらすでに13時半過ぎ。そりゃ〜お腹が空いて当然だわ! ぼちぼち食事にしますか!
いつもなら走り終えてから町に出て昼食をとるのだが、今回は距離があるし、途中で山を下りても近くに食堂がなさそう。だから来る途中のコンビニでおにぎりとカップ麺を買ってきた。ジムニーなら下りられる沢沿いの良いスペースを見つけたので、そこでランチタイム!
日頃食べ慣れたカップ麺とコンビニにおにぎりだが、やはり山の中で食べると美味い! 食後のデザートも買ってきたので、贅沢にも豆から挽いてコーヒーを淹れた。何て優雅なひと時なんだろう。
その後、繋がっている『新地林道』を走り、地図に『ダート1km、荒れている』と書かれている『下の滝林道』を走ろうと思っていたのだが、こちらは残念ながら通行止め…。まぁ2本の林道で46km以上のダートを走り、かなり楽しめたから不満など全くない。そのまま宿泊先の『梨木館』に向かった。
宿泊先だが、当初は今回アプローチした場所の近くにある『老神温泉』を考えていた。Vol.10の『群馬県・赤倉林道』で行ったことがあり、その時に泊まった宿以外にも良い宿を知っているからだ。
でも同じ温泉泊まるのは、行き当たりばったりが好きな筆者からすると面白みに欠ける。そこで林道近くを探して目に付いたのが『梨木温泉』だった。
『梨木館』は、群馬県桐生市黒保根町にある梨木温泉の一軒宿。温泉好きな筆者とYカメだが、失礼ながら初めて知る温泉で、調べるまではほとんど期待はしていなかった。ところが、HPにアクセスしてみると…良い! とっても良いじゃん!!
温泉は褐色の含食塩炭酸泉で、内風呂は雰囲気が良く、とてもリラックスできる。温めの温泉だから、のんびりまったり浸かっていられるのだ。
露天風呂は貸し切りタイプで、脇を流れる深沢川の『滝』が望めるのがセールスポイント。顔に当たる冷たい風が心地よく、これまた思わず長湯してしまうほど気持ちが良い。やっぱり露天風呂はイイな〜。
素晴らしい温泉だが、なんと半露天風呂が備わっている部屋もある! こちらは温泉ではなく、川の水を湧かせたお湯なのだが、軟水のためかとてもゆったりと浸かれた。今回も風呂に入りすぎたかな?
気になる夕食は『キジ料理』がウリ。キジは高級食材で、市場でほとんど見かけない貴重な肉だ。そのお味だが…。食感は鶏肉に近く、淡泊かと思いきや、噛みしめるほどに味がしみ出てくる。クセがなくて、とても上品な味だ。
周りに何もない一件宿なので森閑としているし、最近では珍しく、食事は部屋に配膳されるので、他の宿泊客と顔を合わせることが少ない。部屋には無料のマッサージ機が備わっていて、冷蔵庫内の飲み物は無料!スタッフの対応は素晴らしく、心から寛ぐことができた。梨木温泉は超穴場! いわゆる『大人の隠れ家』と言える温泉宿だ。
なお隣接する『梨木館 はせを亭』はさらに豪華な造りで、著名人がお忍びで訪れるという。今回泊まった『本館』でも我々には贅沢すぎたが、たまにはこれくらいイイでしょ! ?