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森の光と黒蔵の旅 / 写真家・瀬尾拓慶
VOL.012
黒蔵との出会い。そして林道へ
黒蔵との出会い。そして林道へ

何故、私は林道にいるのだろう。
険しい道を目の前に、ふと思う。
不思議でたまらない。
しかし、楽しくて仕方がない。

あの感動が忘れられない

伐採された森と、遠方の山

ずっと自然が好きではいたが、そこまで積極的に自然と触れ合っていたわけではなかった。
写真を撮り始め、私は少しずつ森に行くようになった。
初めの頃は黒蔵もおらず、大きなリュックを背負って電車で森に赴いたものだ。
何も森に関しても山に関しても知識はなく、適当に寝袋で眠ったり。
今思い返してみると、恐ろしい事をしていたと思う。
そんな中、とあるきっかけで林道という存在を知った。
撮影先で出会った方が、林道へ連れて行ってくれたのだ。
あの時の感動は忘れる事が出来無い。
自分の中で新しい冒険が始まった瞬間だと言える。
それから、林道への想いは強くなっていった。
森の中の険しくも美しい道。
その先に広がる光景はまるで宝物のようだと思った。
きっと、私は魅了されてしまったのだろう。

初期の写真。この時バンパー交換を決意。iphoneにて撮影

すぐに、私の足となってくれるジムニーを探し始めた。
そして一カ月程して、新古車として販売され始めた直後の黒蔵(JB43 ジムニーシエラ)と地元のスズキのディーラーで出会ったのだ。
まさに求めている、そのものだった。
なんとかっこよく、美しい車だろうと思った。
そしてすぐに購入する事ができた。
この出会いが、私にとってのAPIOとの出会いでもある。
様々なカスタムショップを検索し、作り込まれて冒険心をくすぐるようなAPIOのホームページに目が止まったのだ。
ここに行ってみたい、、、と。
初めてAPIOの店舗に訪れた時は心が踊った。
外に停まっているAPIOカスタムのジムニーの格好良さには一目惚れ以外の言葉が見つからない。
黒蔵のAPIOカスタム化が始まった。
まず、私は各地の林道に入り始めた。
林道で実際に走って、必要だと思ったパーツをまた取り付ける。
その繰り返しで、現在の黒蔵は完成した。
どんどん走破性が向上するのを実感出来、その度に新たなる旅への期待が広がっていく。

PENTAX K-1 MarkⅡを運転席から構える

自分で運転する林道は、まさに大冒険だ。
時には浅い川を渡り、時には岩の上を進む。
生い茂って先が見えづらい道を抜けると、広大な世界が広がっているなんて事もある。
森の中の車中泊では、近くを通る動物の足音に聞き耳を立て、起きて外に出ると霧に飲まれた神秘的な森と出会う事ができる。
自分の足では行けない場所に、APIOカスタムとなった黒蔵は連れて行ってくれる。
今となっては、私の撮影に決して欠かす事の出来ない存在だ。

来年も、様々な林道での撮影生活を送ることになる。
危険もあるが、それ以上に数多くの感動をあたえてくれる。
来年はどんな光景に出会うことができるのだろうか。

フロントミラー越しに見る夕日が好き

今回で12話となるこの連載。
いつもご覧いたき、ありがとうございます。
これからも写真を通して、ジムニーと林道の素晴らしさを更にお伝えできるように頑張ります。
それでは皆様、来年も何卒よろしくお願いいたします。

瀬尾拓慶
ホームページ : takumichi-seo.com

APIOタブロイド判カタログ完成!!!

※告知です
APIOさんのタブロイド判カタログがついに完成いたしました。
APIOジムニーに乗って、冒険に出たくなる見ごたえたっぷりのカタログです。
写真、文章、デザインを担当させていただきました。
APIOさんの店舗と新東名高速道路NEOPASA清水の車展示場APIOブースにて配布いたしております。
タブロイドなので大きいですが、是非とも折らずにお持ち帰り下さいますと嬉しいです。
よろしくお願いいたします!!

フロントランナーのルーフラックの影がかっこいい
もう使われることのない林道。
秋の忘れ物
細かい枝と夕日が美しい