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16.05.10

【Vol.42-1】ジムニーで行く林道旅~福島県・林道手取線他~

桜の花びらも散り落ちて、いよいよ春満開! ツーリングの季節が始まった〜!!
しかし、林道を走るとなると時期尚早。
多くの林道はゴールデンウィーク直前まで冬季閉鎖されているのだ...。
そこで今回は『温泉巡り』をテーマに、その近辺にある走れる短い林道をアタックすることに決定!

素晴らしいプランじゃないか!

昨年訪れた七ケ滝林道の支線。写真だと分からないが、路面の凸凹は強烈! 斜度もキツくて走り甲斐があった。

春はオンロードを走る『普通のツーリング』がとっても気持ち良い季節だが、メジャーな林道はまだ冬期閉鎖中。大半の林道は4月末、ゴールデンウィーク直前までゲートで閉鎖されているのだ。「残雪が残っていないから今年は例年よりも早く閉鎖を解除しました!」なんてことは絶対にあり得ない。

近場にある冬季閉鎖されない林道はほとんど走り尽くしたし、残っているのは短いピストン林道や名もなき支線ばかり…。さて、どうしょう? 悩んでいたらYカメから素晴らしいプランがプレゼンされた。

Yカメ:温泉巡りなんてどう? 南会津なら温泉はたくさんあるし、林道も支線なら走れるハズだよ。

筆者:冬季閉鎖されていなくても、去年の夏に大雨で大規模な土砂崩れがあったような…? 『安が森林道』か『田代山林道』のどちからも通行止めが続いているよ。

昨年訪れた時は野焼きされたばかりのようで、荒涼とした雰囲気が漂っていた。

Yカメ:以前走った『七ケ岳林道』覚えてる? あの地域なら多分走れるだろうし、かなり支線が多かったじゃん。『七ケ岳林道』が無理だとしても、絶対に何本かは走れると思う。他に『平沢林道』や『小塩塩ノ岐林道』もあるし、何とかなるさ!

筆者:あ〜、確かにあそこらへんなら走れるな。珍しく良い案を出したね〜。そのやる気のまま、良い宿を探してくれ。頼んだぞ!

実際にYカメのプランはGOOD! 短い林道は密集していれば走るけど、1、2本だけだとさすがに足が遠のく。敢えて悪く言うならば、これまでに『取りこぼした林道』だが、今回の主役は『温泉巡り』。脇役として考えれば、最適なチョイス。また温泉も、これまた『入りたい&お気に入りの露天風呂』がイイ感じに散らばっているのだ。

まさかの車中泊…?

ご夫婦ふたりで営んでいる『バン・マリー』。多くのリピーターに支持され、30年も続いている人気のペンションだ。

温泉は全国的に有名な『塩原温泉郷』と『鬼怒川温泉』を筆頭に、『湯西川温泉』、『尾瀬檜枝岐温泉』、『川治温泉』、『湯ノ花温泉』、『木賊温泉』など、温泉好きに大人気の秘湯や名湯が密集している。その中からYカメと筆者が入りたい温泉をピックアップしてスケジュールを組んでみた。う〜ん、なかなか素晴らしいメニューだ! あとは宿だけだな。

ここで、大問題が発生。筆者と山岡カメラマンのスケジュールがなかなか合わず、日程は4月第2週の週末となった。「週末だと宿が混むな…」と思っていたが、それは杞憂に過ぎなかった。 その逆と言うか、ほとんどの宿が休館という想定外の問題が…。

聞けばスキーシーズンが終了したばかりで、ゴールデンウィークに備えて休みをとるとのこと。ということは、ピックアップした温泉も調べ直さなくては! それよりも宿の手配が最優先だ。ふたりのスケジュールはもう調整できないし、なにより締め切りが…。

筆者と山岡カメラマンは大急ぎで泊まれる宿を探した。そして見つけたのは、会津高原にあるペンション『バン・マリー』。西洋料理のフルコースと自家製ブレッド、自家製スイーツで大人気。口コミ評価も非常に高い、多くのリピーターを抱える人気の宿だ。残念ながら風呂は温泉ではないが、今回は『温泉巡りの旅』なのでなんの問題もない。

実は後で知ったのだが、バン・マリーも本来なら休館の予定だったとか。取材のために電話で色々と確認したのが幸いして、泊めてくれたみたい。優しいオーナーでよかった〜。だからこそ人気が高いのだろう。

ほとんどが昔ながらの混浴だ!

湯ノ花温泉にある公衆浴場『石湯』。お湯は無色透明で、温度が高い。ちなみに混浴だ。

東北自動車道で北上して西那須野塩原I Cで下りる 。そのまま国道400号に合流して北西へ向かうと、塩原温泉郷に着く。最初の温泉は、この塩原温泉郷にある露天風呂『もみじの湯』だ。

塩原温泉郷は、箒川沿いの谷間を中心に点在する11の温泉の総称で、なんとその歴史は1,000年以上! 古くから地元民に愛されている背景もあり、人気温泉地となった現在でも昔ながらの共同浴場が数件残されているのだ。『もみじの湯』もその内のひとつで、地元の人々が管理している無人の露天風呂である。ちなみに入湯料は100円とリーズナブル。設置されている料金箱に100円を入れて入湯する。

雨が降っていることもあり、他に利用者はいない。「独占だぜ!」と浸かったところ、ぬっ、ぬるい…。なんで浸かる前に温度を確認しなかったんだろう? そんな筆者の姿を見たYカメは「オレはやめておこう(笑)」。他に数件の温泉を巡るから長湯はできないが、寒くて湯船から出られない。あぁ無情…。でも我慢して出て、服を着るとポカポカと暖かくなってきた。さすが温泉だ!

次に向かったのは湯ノ花温泉の『石湯』。湯岐川沿いにある無人の共同浴場で、入浴料は200円。こちらは小屋の中にあるから雨で温度が下がる心配は無用。それどころか、ぬるめ好きな山岡カメラマンは「熱すぎる!」とわめいていた。筆者には最適な温度だ。

木賊温泉にある『露天岩風呂』。河床から湧き出ている天然温泉で、湯船は『あつめ』と『ぬるめ』に別れている。

3件目は木賊温泉の『露天岩風呂』。これまた川沿いに設けられた共同浴場で、大岩が壁となり、ふたつの湯船が設けられている。大きい方の湯船には男性3人組の先客がいたので、我々は小さい湯船に。ちなみに大きい湯船の方は「あつめ」、小さい湯船は「ぬるめ」になっていた。底から湧き出ている源泉掛け流しで、無色透明だが肌がしっとりすべすべになった。野趣溢れる、気持ちの良い露天風呂ですぞ!

4件目は国道401号線沿いにある、天然温泉『里の湯』。ここは町の電器屋『谷治電気』の建物の中にある 、なんとも変わった温泉。なんでも社屋を建て替えようと地面を掘ったら温泉が湧いたので、 せっかくだからと温泉施設にしたという。やや濁りのある泉質で、冷鉱泉のために加熱しており、良いあんばい。入浴料は350円で、素泊まりも可能だ(3,300円)。

ラストは『里の湯』から国道401号を3kmちょい南下した所の脇道にある古町温泉『赤岩荘』。一般的な日帰り温泉施設で、地元の人が次々と訪れる人気ぶり。鉄分含有量が豊富な泉質で、赤茶色をしているのが特徴だ。体の芯からポカポカに温まり、なかなか冷めない。とても保温効果の高い温泉である。泉質で選ぶなら、今回の中で一番好きだな。

1日に5湯の温泉に浸かったからか、心地よい疲労感が襲ってきた。まだ林道はほとんど走っていないが、当初から2日目に予定していた。今日は早めにチェックインして 宿でのんびり休むことにしよ〜っと!

温泉巡りの途中に見つけた名無し林道。1kmに満たないピストン林道だが、少しでもダートが走れれば気分も高まる。
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