JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン

CATEGORY MENU

ジムニーで行く林道旅
VOL.029
~静岡県・土肥中央林道他~ 後編
~静岡県・土肥中央林道他~ 後編

今回の林道は『土肥中央林道』と『林道上池線』の2本のみ。
もっと走りたいなら前回訪れた『大鍋林道』まで足を伸ばすことになる。
時間的には余裕があったが、同じような季節に走ったので今回はパス。
海岸線を走る国道136号線に出て昼食がてら街を散策することにした。

名物の『こあじ鮨』に舌鼓

こあじ鮨と地魚の握りのセット(二人前)。江戸前鮨のように手を加えており、西伊豆名物の謳い文句も納得!

2本の林道を走り終え、昼食をとるため街に下りる。Yカメが人気の蕎麦屋をピックアップしていたので向かったところ、なんと定休日だった…。

筆者:おい、定休日くらい確認しておけ!
Yカメ:ちゃんと調べたよ。今日は営業しているハズなんだけど?
筆者:勘違いしたんじゃないの?
Yカメ:いや、間違っていないハズ。今調べてみる。

スマホで調べたら確かに定休日は違う曜日が記されている。臨時休業かな? そこでYカメの第二候補に行ってみたら…なんとその店も休みであった。ここもスマホで確認したら定休日は違う曜日であった…? どうやら冬場は観光客が少ないから土日しか営業しない店が多いらしい。さて、どこで何を食べる?

こうなったら国道沿いで営業している店を選ぶしかない。すると目の前に『こあじ鮨』の看板が立っていた。「たまには昼食に鮨っていうのもイイんじゃない!」とふたりの意見が一致したので、その店に決めた。

カサゴが丸々一匹入った贅沢な味噌汁。出汁がきいて風味が豊か。鮨と一緒にお代わりをしたくなった。

『こあじ鮨』は、その名の通り『こあじ』をネタにした鮨。ただし酢飯にネタをそのまま乗せているのではない。新鮮なアジの上に大葉と葱、生姜が乗せられており、シャリには柿の葉エキスやハチミツが混ぜられているのだ。これは『こあじ』の生臭さを消すための調理方法で、なるほど確かに臭みはまったく感じない。なんとも奥深い味で美味いではないか!

知らなかったが、この『こあじ鮨』は今や西伊豆の名物のひとつになっているとか。その元祖こそ我々が入った『八起』(やおき)である。『こあじ鮨』以外に『地魚の握り』と『かさご汁』を注文したが、いずれも美味。豪華な夕食を前に少し食べ過ぎてしまったようだ。

西伊豆の宿は民宿に限る!

新鮮な刺身の盛り合わせは、どれもプリプリの食感。寒い時期なので脂がのっていて美味かった〜。

こあじ鮨でお腹を膨らませたのだが、例によってYカメが『次は甘味だな』。『まだ食うんかい? 夕食はハンパない量が出てくるんだぞ!』と言いたかったが、筆者も甘味は嫌いではない。てか、むしろ大好物! Yカメチョイスのスィーツ&カフェで別腹も満たした。

宿にチェックインしたのは16時過ぎ。まだ満腹感が残っていたので、取りあえず夕食を一番遅い時間にお願いして温泉に直行。少しでもカロリーを消費すべく長湯をして汗をかくことにした。

松屋の温泉は露天風呂ではないが、貸し切り方式なのでのんびりと浸かることができる。源泉のかけ流しで温度が高く、熱い湯が好きな筆者でも10分が限界だ。水のシャワーで体を冷やす→入浴を3回繰り返して完全な茹で蛸状態となった…。これでかなりのカロリーを消費したに違いない。心なしか空腹感が出てきたような。

松屋名物の『サザエの釜飯』。口に入れるとマイルドな潮の香りと甘みが広がり、思わず『美味い!』と叫んだ。

さてお楽しみの夕食だが、想像以上に豪華! 刺身の盛り合わせにかさごの煮付け、カレイの唐揚げ、サザエの壺焼き、マグロのカマ焼き、酢の物、アワビの踊り焼き、サザエの釜飯、味噌汁、そしてデザート(他にも何かあったような…)という満腹確実のフルコース。食卓に並んだ状態を見た時「さすがに全部は食えないような…」と思ったが、あまりの美味さに気が付いたら完食! やっぱ新鮮な魚介類は最高に美味いわ !! まぁ、お腹イッパイでその後は1時間動けなかったが(笑)。

寝る前にもう一度温泉に浸かるつもりだったが、気が付いたら夢の中。珍しく1回しか入浴しなかった。ちなみに温泉はふたつあり、共に24時間入浴可能。このサービスも高い人気を得ている要因のひとつだろう。松屋はとても居心地が良く、ゆったりと寛ぐことができた。

露天風呂と蕎麦で締めくくる

弁天の湯の露天岩風呂。ご覧のように半露天だが適温で気持ち良かった。目の前には土肥港が広がっている。

2日目の予定は特に立てていない。真っ直ぐ直帰しても良いのだが、やり残していることが二つある。露天風呂と蕎麦だ。コレをクリアしないと『ジムニーで行く林道旅』は成立しないだろう。

さてどこの露天風呂に行こうか? と地図を見ようとした矢先「そこの港に公共の露天風呂があったハズ」とYカメ。数週間前にバイクツーリングで来た時、入らなかったけど地図で確認したのを覚えているという。もし営業していなかったとしても帰路にはいくつかの露天風呂がある。取りあえず港へ向かうことにした。

すると県道17号線沿いに『弁天の湯』なる公共温泉を発見。時計を見たら10時ジャストで、営業時間は10時から。「貸し切りじゃん」なんて思っていたらすでに先客がふたり。『ん? これって明らかなフライングじゃね?』

まぁこうやって地元の人達に愛されているから存在している温泉なので、部外者の我々はありがたく入らせていただいた。残念ながら露天はいわゆる半露天だったが、朝風呂の気持ちよさにそんなのはもうどうでもイイこと。何とも贅沢なひと時を過ごしたのであった。

そして帰路の途中に蕎麦を食して自ら課した(?)ミッションをクリア。今回も満足度100%の林道旅を楽しむことができたのであった。次回は雪があればスノーアタックごっこかな?

林道ツーリングをさらに快適にするアイテム・その4

性能はもちろんのこと、デザインも秀逸。ジムニー用マフラーの最高傑作と言っても過言ではないだろう。

今回使用したAPIO号はJB23-9型のAT仕様。メタボな中年ふたりとカメラ機材、手荷物の合計重量は200kg近くに及ぶので、JB23にとってかなりの負担となる。MTならまだしもさすがにATにはやや過酷な条件で、ドライバーも『モアパワー』と言いたくなるだろう。しかしAPIO号の走りはノーマルよりも明らかにパワフルでトルクフル。何故か? 『アピオヨシムラマフラーR-77Jチタンサイクロン』が装着されていたからだ。

『アピオヨシムラマフラーR-77Jチタンサイクロン』は2輪界でその名を世界に轟かす『ヨシムラジャパン』とコラボした夢のようなマフラー。APIOが誇る『静香御前マフラー』をベースにトライを繰り返して徹底研究。ダイナパックを用いて確かな数値を検証し、特に多用する中速域でのさらなるトルク向上とパワーアップを実現している。

パワー&トルクアップはロングドライブにおける疲労を低減するので、ツーリングでの恩恵は大きい。また一般路ではあり得ない斜度の山道も力強く走るから、林道走行に持ってこい。まさに高速道路で移動して林道を走る『ジムニーで行く林道旅』に最適なアイテムなのだ。重量は純正マフラーの半分以下で、大幅な軽量化も実現する。¥158,000(+税)。マフラーエンド部分の外筒を職人がハンドバーナーで丹念に手焼きしたファイヤースペックは¥168,000(+税)。

『土肥中央林道』と『林道上池線』は伊豆に残された貴重な林道だ。いつまでも走れるよう、ルールとマナーを厳守しよう!

土肥中央林道の起点に立てられた看板。冬季閉鎖されることなく、一年中通行できる。
沢の水が枝に掛かって自然にできた氷の作品。何とも珍しい現象だ。
林道上池線の途中にある、駿河湾が一望できる広場。天気に恵まれ、眼下には青い海が広がっていた。
西伊豆の名物『こあじ鮨』の元祖を謳う『八起』(やおき)。老夫婦の人柄が名物の味をさらに引き立てている。
スィーツ&カフェ『サトウヤ』の『蒸し栗のモンブラン』と『キャラメルシュー』。さすが地元の人気店だけに美味だった。
住宅街の中に小洒落たデザインの店舗を構える『サトウヤ』。豊富な焼き菓子と生菓子を手作りしている。http://www.satouya.com/
昔ながらの飴を製造販売している『飴元 菊水』。カツオ節入りニッキ飴など風変わりな飴もある。静岡県賀茂郡西伊豆町仁科802-4
松屋の夕食メニューのひとつ『サザエの壺焼き』。口を取るとあのジャリジャリとした食感が消えるということを教えて貰った。
人気メニューの『アワビの踊り焼き』。ふっくら柔らかな食感で、口に含むと優しい磯の香りが広がる。
県道17号線沿いに建つ『弁天の湯』。入湯料は500円と良心的。不定期で男湯と女湯が入れ替わる。静岡県伊豆市土肥61-3
『亀屋』のざる蕎麦。味にコレと言った特徴はないが、ボリュームは満点で小鉢料理もついてコストパフォーマンス満点!
古い民家を利用した店舗で、店内も昔ながらの造りのまま。国道136号線沿いにある。静岡県伊豆市下船原188-1