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ジムニーで行く林道旅
VOL.020
~福島県・三河小田川林道他~ 前編
~福島県・三河小田川林道他~ 前編

不景気とはいえども年末は何かと忙しく、毎日がもの凄いスピードで駆け抜けて行った。
そして改めて振り返ってみたら...「ヤバっ! 1本掲載していない林道がある...」。
と言うことで、そのまま忘れてお蔵入りしない内に紹介しておこう!

猪苗代湖周辺は林道の宝庫

三河小田川林道に向かう途中で見かけた雑貨店(?)。色あせた看板や日本家屋が何とも味わい深い。

Vol.13で『福島県・二俣川林道他』を紹介したが、実は2泊3日のスケジュール。二俣川林道の前に三河小田川林道を走っていたのだ。半年前なので季節感は異なるが、中身の濃い旅を楽しめたので、今年の予定に加えて頂きたいコースである。

この旅は、APIOが特別提携店の『スーパーオートバックス・郡山南店』でイベントを開催した際、「郡山へ行きますけど、よかったら一緒に林道でも…」という河野さんのお誘いで実現したもの。郡山の西側にある猪苗代湖周辺には魅力的な林道が数本走っており、Yカメとふたりで「いつか行こう!」と考えていたエリア。我々がホームゲレンデとしている関東や信州の林道よりもスケールが大きいのが魅力である。

1〜2時間に1本走るかどうかであろう踏み切りにつかまる。これは運が良い証拠か?

できれば全部走破したいところだが、さすがに1日では無理。どれも魅力的な林道で迷ったが、悩んだ挙げ句に『三河小田川林道』と『小田達沢林道』の2本を選んだ。理由? 答えは単純明快、「距離が長いから」。

前者は約18km、後者は約10kmのダートが続く、ロング&ミドルコースだ。さらに距離も1kmしか離れていないという好条件である。事前情報だと『峠付近は残雪がまだまだ多い』とのことだったが、いつもと違ってジムニーが2台だから心強い。それに我々のスタンスは走破することだけが目的ではない。100mしか走れないのは問題だが、そこそこの距離を楽しめればOKである。だから『三河小田川林道』と『小田達沢林道』に決めたのだ!

アクセスのしやすさも大きな魅力

広葉樹の木々が明るい緑のトンネルを造っていた。空気が非常に清々しい。

先に郡山で滞在していた河野さんとは磐越道・五百川PAで待ち合わせをしている。我々はほぼ予定時間通りに到着しが、聞けば河野さんは1時間以上も前に到着していたとか! 「ホテルにいてもつまらないから早めに来ました!」と語る河野さんの顔は、待ちわびた遠足当日の子どものよう。にやけっぱなしである。

筆者&Yカメ:「いつもに増してイイ笑顔ですね(笑)」
河野さん:「昨日で仕事が終わったから羽根を伸ばしますよ〜。あっ、これも仕事ですけどね(笑)」
Yカメ:「まぁ我々も仕事ですけどね(笑)」
筆者:「いや、オレは遊びだ! 仕事と思うと心から楽しめない。オレは遊ぶよ、楽しむよ!」
河野さん:「そうですね。遊びだって仕事の内ですもんね」
Yカメ:「さすが河野さん、良いこと言いますね〜」
筆者:「んじゃ、早速行きますか!」

当初は天候が危ぶまれたが、やや雲が多いものの、青空が広がっている。目の前にそびえる磐梯山の雄姿を見て心躍らせながら、林道の入り口を目指した。

国道49号線から大滝山へ向かっている道に入れば、そのまま三河小田川林道となる。ナビがなくても地図さえあれば迷うことはまずないだろう。磐梯熱海ICから、その取り次ぎ道まで約8kmとアクセスは良好。高速道路のインターチェンジからすぐにアプローチできるのは大きなセールスポイントである。

やはり2台で走ると何かと安心できる。路面はほとんどが走りやすいフラットダートで快適。

勾配がきつくなり、しばらく走ると路面が舗装からダートに切り替わった。さぁ、約20kmに及ぶダートランの開始である。ちょうど新緑が芽吹いた時期ということもあり、ドライブには最適なルートだ。そのためか、前方にSUVが1台のんびりと走っていた。追い抜くつもりはなくある程度距離をおいていたのだが、我々に気づくと道を譲ってくれたので、礼を言ってパスさせてもらうことに。

東北地方の林道は、道幅が広くてスケールが大きいが、この三河小田川林道もそう。樹木も広葉樹が多いから緑が鮮やかで、また常に空が見えるから、視界が非常に明るくて爽快である。

「こんな快適な道だったら、20kmもあっという間に走れるな」と思った矢先、道幅の広い左コーナーに進入したら、目の前に残雪が現れた。

「まさかスノーアタックになるとは!」…とは言うものの。河野さん、そしてYカメともに嬉しそうな顔をしている。やはり障害があると嬉しくなるもんだ。

予想以上の残雪に唖然呆然

ワダチが付いているので行けると思ったが、半分まで来られずに撤退することに…。

残雪を前に一服していたら、先ほど抜いたSUVが到着。乗っているのは年配の夫婦であった。

我々は撮影するため「お先にどうぞ!」と声を掛けたら、雪を見て「この雪を超えるんですか?」と優しそうなご主人が尋ねてきた。残雪は高さ約60cm、奥行き5mほどである。まぁ、普通の人だったら迷わずに撤退するだろう。

筆者:「ええ、これくらいなら余裕ですね」
ご主人:「えっ! その雪を超えられるんですか? そのクルマはジムニーですよね? すごいな〜。私のクルマは無理なので引き返します」

スタンバイ式4WDの国産SUVだったが、タイヤがノーマルだし、亀の子スタックは目に見えている。スノーアタックを楽しむのならともかく、まぁ引き返すのが無難だろう。さて、我々は雪遊びを楽しむか!

雪は柔らかくなっているが、勢いよく突っ込めば乗り越えられるハズだ。まずは河野さんがJB23でアタックしたら、いとも簡単にクリア。すると「もう少しもがく感じの写真が撮りたい」とYカメから注文が入った。「えええっ〜、難しいな」と河野さん。そりゃそうだ。下手したらスタックするから、その加減が難しい。何度かチャレンジしたためにワダチが大きくなり、筆者が駆るJA11も軽々と走り抜けた。

「なんだか物足りないね〜」と思っていたら、しばらく走るとまたも残雪が出現。しかも、今度は50mほどの距離だ。「こっ、これは無理か?」と思ったが、軽自動車のワダチがあるので「行けるかも!」と河野さんがチャレンジしたところ…。

撮影を終えたYカメが「オレが走り抜ける!」と挑戦するも、やはり無理だった。

雪が柔らかすぎて、すぐに掘れるのだ。スピードを乗せて突撃してもすぐにスタックしてしまう。車重の軽いJA11でチャレンジしても同じこと。すると撮影していたYカメが、河野さんと筆者の楽しむ姿を見て「オレにもやらせて!」と撮影を放棄(?)。結果は…もちろん我々と同じこと。

スコップで掘れば進めるが、何時間かかることやら…。ということで、潔く撤退。反対側からアプローチすることに。かなり遠回りとなるのだが、『小田達沢林道』のアプローチポイントは、三河小田川林道と同じ道沿いにあるので、行かねばならぬのだ。まぁ、ちょうど昼食時間になったから返って都合がよかったみたい。

猪苗代で名物と評判の美味しい『蕎麦』を食べて満足した後、反対側からリベンジしたところ…。やはり峠の手前で深い残雪により断念することとなった。それでも小田達沢林道は無事に走り抜けられ、トータルで約40km(往復込み)のダートを走破。とっても満足のいく1日であった。

勢いよく残雪を超える河野さん。「もっと雪を蹴散らして!」とYカメからの指示が数回あったのは内緒(笑)。