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ジムニーで行く林道旅
VOL.019
~長野県・湯沢林道・後編~ 前編
~長野県・湯沢林道・後編~ 前編

河野さんとYカメ、そして筆者の念願だった「混浴温泉ツーリングwith美女!」。
1日目は宿泊する万座温泉『日進館』まであとわずかの所で倒木によりUターン。
林道ツーリングらしいトラブルだけに良き想い出となるだろう。
そして露天風呂を目的に選んだ万座温泉『日進館』だが、立派な大浴場に感動!
想像以上に中身の濃い一日を過ごし、2泊3日旅の出足は好調だったが...。

はい、正直「反省」してません!

土木作業に20分を費やした崖崩れ現場を再び戻る。ノーマル車だったら超えられなかっただろう。

湯沢林道は終点まで2〜3kmの所で倒木により通り抜け不可能。これは正直予想外であった。
Yカメ:「あれっ? 湯沢林道は通り抜け可能って言ってなかった?」
筆者:「オレが調べた時は普通に走れた!」
Yカメ:「それ何時の話?」
筆者:「んっ? 当初予定していた10日くらい前かな?」
Yカメ:「三週間以上も前のことかい! 近況は調べなかったんか?」
筆者:「この林道なら大丈夫だと油断していた。わりーね!」
実は今回の旅、一度スケジュールを組んだものの数名にどうしても外せない仕事が入り再調整。当初より2週間ほどずれ込んだのである。その間に大雨が降り、崖崩れが発生してしまったのだ。

Uターンすることになったが「いずれにせよ泊まる宿は決まっていることだし、もう少し林道を走れるからイイだろ? 林道にトラブルは付きものなんだしさ〜。逆に想い出深くなったじゃん」と口には出さないものの、筆者は反省など全くしていない。それでも一応は表面的に「ごめんさい」と謝ることに。

こんな筆者に対して、河野さんと川崎さん、青島さんは「もう少し林道を走りたかったから結果としてOKじゃないですか!」と大人の対応。なんて素晴らしい人達なんだ! Yカメに三人の爪の垢でも煎じて飲ませたいものである。と、まぁ、文句はさておき、早く温泉に浸かりたいので、来た時よりも少しだけピッチを上げて万座温泉を目指した。

想像以上の内風呂に感動!

6つの湯船を備えた日進館の大浴場。想像以上の立派な造りに驚かされた。

万座温泉には数件のホテルや宿があるが、我々が選んだのは『日進館』。壮大な景色を楽しめる露天風呂と高い接客サービスの評判が決め手となった。ちなみに紅葉が見頃だったとこもあり、平日にも関わらずほぼ満員状態。万座温泉で一番人気というのも頷ける話だ。

林道でのトラブルのため、到着したらすでに夕食時間が迫っていた。ちなみに食べ放題・選び放題のバイキングとか。先に温泉に浸かるつもりであったが、「メインがなくなったらヤバイ!(実際にそんな心配は不要)」と卑しさ全開でレストランへGO! 地元産や温泉宿ならではの懐石風料理は魅力だが、和洋折衷なんでもあれのバイキングもイイものだ。食後1時間以上も動けなくなるまで食べて大満足であった。

源泉が注がれる湯口は白い温泉成分で覆われている。これを見ただけでも効きそうだ!

お腹がこなれたところで温泉へ! すでに暗闇状態なので露天風呂は早朝に入ることとして、大浴場へ向かうことに。正直言って露天風呂ばかりに注目していて、内風呂は期待していなかった。しかし大浴場の扉を開けてビックリ! 木造の大きな建物の中に大きな総天然木の『苦油(にがゆ)』、屋根付き露天風呂の『姥苦湯(うばにがゆ)』、熊笹を浮かべている『ささ湯』、源泉100%の『姥湯(うばゆ)』、温泉ではない湧き水を温めた『真湯(まゆ)』、打たせ湯の『滝湯(たきゆ)』。と6つもの湯船が備わっているのだ。それぞれに趣があり、全部に浸かったのは言うまでも無い。

強い硫黄臭が堪らんな〜

スケールが大きく、開放感満点の極楽湯。晴れた日は素晴らしい星空を堪能できる。

大浴場から出た後「天気が良いから露天風呂だと星空が堪能できるな!」と思ったが、部屋に戻り横になって休んでいたらそのまま爆睡。前日まで徹夜作業が続いていたから仕方ない。気が付いたら朝になっていた。「しまったぁ〜。満天の星空が…」。外を見ると気持ちの良い青空が広がっているので、朝食前の露天風呂と洒落込むことに。

露天風呂は宿から1分ほど離れた場所にある。脱衣所の中とは言え、早朝に標高1,800mで裸になるのはさすがに寒い…。急いで脱衣して湯船に浸かると思わずため息が漏れる。

目の前には温泉ガスにより草木が枯れて荒涼とした山肌と紅葉が進みつつある山との対照的な珍しい風景が広がっている。美しい景色を見ていると自然と心が癒やされる。温泉の温度は適温で、身体はポカポカと温かいが、顔や頭は冷気に晒されてスッキリと気持ちが良い。この露天風呂の名称は『極楽湯』だが、まさに極楽。季節を問わずに長時間浸かっていたくなる。温泉好きならずとも一度は入っておきたい湯船と言えよう。

ちなみに万座温泉は硫黄成分の含有量日本一を誇る。白濁または黄濁した源泉に、強烈な硫黄臭は「これぞ温泉!」。温泉に浸かった感が非常に高く、芯から温まったら冷気の中でも汗が止まらない。そして体中から硫黄の臭いが漂っているのが分かる。この状態は嫌いじゃない。むしろ大好きだ!

日進館は嬉しいことに、日帰り入浴だけも可能。大浴場に加えて露天風呂にも浸かれるので、近くまで来たら是非とも足を運んでみよう!

コツを掴んだ川崎さんが先頭を走る。今回の旅で完全にジムニーに惚れ込んだ様子。