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ジムニーで行く林道旅
VOL.015
~長野県・管の沢林道他~ 後編
~長野県・管の沢林道他~ 後編

標高1,500mの地に建つ『あずまや高原ホテル』の露天風呂は絶景。
真夏でも日陰にいると肌寒いと感じるほどなので避暑に持ってこい!
近くには楽しい林道が数本走っているし、観光地も近い。
ジムニーで行く林道旅の趣旨にぴったりのプランで満足度は120%!!

山歩きで運動不足を解消!

晴れていれば正面に北アルプス、左に浅間山の大パノラマが広がる。風が涼しく、頭寒足熱で気持ち良い。

『あずまや高原ホテル』は、菅平高原のすぐ南に位置するホテル。道の行き止まりに建ち、また周辺には数件の別荘しかないので、とても静寂なロケーションだ。そして目の前に広がる浅間山や北アルプスの大パノラマは感動モノ。風景写真が好きな人ならシャッターを切りまくることだろう。

Yカメも御多分に漏れず…のハズだが、運悪く我々が訪れた日は曇り空。目の前に広がる絶景はホテルの館内に貼られたパノラマ写真でしか見ることができなかった。どれほどの絶景なのかを確かめたい人は、実際に『あずまや高原ホテル』を訪れて頂くことということで…。まぁ感動することは間違いないだろう。

温泉、料理、サービス、全てに大満足!

夕食は地元信州の旬な食材と手作りにこだわった信州山里料理を提供する。http://www.azumaya-k-hotel.com/

ここ最近、お客様へのサービスとして色々なイベントを開催しているホテルが増えている。あずまや高原ホテルもその内のひとつで、『日替わりアクティビティー』というプランを企画。朝方や夕方の散歩、おやき作り、落ち葉のしおり作り、バームクーヘン作り、森のフォトプレート作りなど…etc。様々なメニューを用意(プランによっては有料)しているのだ。そこでYカメと筆者は夕方の散歩にチャレンジ。ホテルスタッフの桜井さんのガイドで、約30分のトレッキングをすることに。

起伏の少ないトレッキングだったが、運動不足の塊である我々ふたりにしてみれば普段の何日分歩いたのだろうか? その後露天風呂に浸かり、味良し、ボリューム多しの創作料理に舌鼓した我々は、気が付いたら深い眠りについていたのであった。

管の沢林道以上の廃道チック?

東農林道の路面は引き締まっておらず、凸凹も大きい。リーフリジッドだと、ちょっとしんどい…。

翌朝、これ以上はないくらいにスッキリと目が覚めた。時計を見ると…「えっ、まだ5時!?」。あまりに目覚めが良いので二度寝はせず、朝風呂に浸かり体も目覚めさせた。そしてボリューム満点の朝食を取り、万全の体制で2日目に挑む。今日は昨日走れなかった『東農林道』と『御林林道』に行く予定だ。

東農林道は昨日行けなかった洗馬林道の近くなので、まずは洗馬林道を目指すことに。しかし、またしても迷ってしまった。細くて同じような道ばかりだから、なかなか正規ルートが見つけられないのだ。迷うこと10数分「どうせ短い距離だし、ピストンしなきゃだからパス!」と簡単に諦め、東農林道を目指す。ちなみにYカメと筆者は共に血液O型。割り切りの良さには自信を持っている(笑)。

ここでも迷いかけたが何とか入り口に辿り着き、しばらく走ると分岐となった。左が『御林林道』で右が『東農林道』だ。まずは『御林林道』から…と思ったが、いかにも手造りの看板が立っており、そこには「伐採作業中のため一般車両はご遠慮下さい」との文字が。ゲートがないので進入できたが、作業の邪魔をするのは御法度。またの機会に…ということでステアリングを右に切った。

『東農林道』は鬱蒼とした深い森の中を走る約9kmのダート路。あまり使われていないようで、クルマのワダチは目立たない。しかし、路面は雨で削られた深い溝が多く、凸凹はかなり強烈だ。垂れ下がった枝がフロントウィンドに当たることもしばしばで、これまたかなり廃道チックな道である。ボディのスクラッチは免れないし、大型車では躊躇するだろう。こんなシチュエーションでもサスペンションにやわらちゃんキットを組み込んでいるYカメ号ならば安心。それでも決して油断はせず、慎重に林道を走り続ける。

広場でランチと洒落込むことに

メガドッグにがぶりつくYカメ。スパイシーで美味しいが、半分だけでも十分お腹に溜まる。

スタートしてからずっと深い森の中を走っている。峠を過ぎて下りになったから、この林道では景色を望めないのかな? と思っていたら急に視界が開け、しばらくすると右側に岸壁が現れた。それまでの環境から全く予想できなかった景色だ。

しかも岸壁をよく見ると、あちこちにハーケンが打ち込まれている。どうやらロッククライミングに使われているようだ。壁面の高さからして、練習場として利用されているのだろう。クライマーなら誰もが知るスポットなのかな?

まぁそれはさておき、都合良く駐車スペースがあったので、珍しくランチタイムをとることにした。 実は林道に入る前に、昨日気になったダイヤモンドダストの「メガドッグ」をテイクアウトしていたのだ。

やはり自然の中での食事は格別! とは言え、このメガドッグのボリュームはハンパない。山岡カメラマンと1本を分け合ったのだが、半分でもソーセージ160gにフランスパン16cmもあるのだから、イイ感じで腹が膨らんだ。そしてお腹が満たされたら襲ってくるのが眠気。この生理現象は避けられないし、眠気を誘うがごとく心地よい風がそよいでいる。急ぐ理由はないし、少し昼寝してから帰るとするか! あぁ、なんて贅沢な旅なのだろう!!

剥き出しになった岸壁は以外と珍しい。ロッククライミングを楽しむ人が多く訪れるとか。

温泉以外にも施設が充実している地蔵温泉 十福の湯。地元の人々にも愛されている温泉だ。http://www.zippuku.net/
湯上がりにぴったりな、その名もすばりの「湯上がり堂サイダー」。懐かしい味だ。
普通の民家で営業している「そばの花」。一番の目印は通りの反対側にある専用駐車場の看板だ。
そばの風味が詰められた、あっさり味の「そばの羊羹」。これも非常に美味しかった。
東農林道の途中に立てられている開通記念碑。この林道を走った人の撮影必須ポイント!
舗装路からダートに切り替わった管の沢林道。最初はフラットダートとの情報だったが、それは間違いであった。
入り口からしばらくは針葉樹だったが、途中から植樹が広葉樹に変わり視界が明るくなった。
管の沢林道は沢から離れると荒涼としてくる。道幅も狭く、すれ違いは大変だ! まぁ、交通量はほとんどなさそうだけど。
洗馬林道を探していて見つけた釜平南林道。残念ながら閉鎖されていて走れず…。
コーヒーは注文が入ってから豆を挽くこだわりのカフェ ダイヤモンドダスト。http://gardencafe-diamond-dust.on.omisenomikata.jp/
ダイヤモンドダストは自家製ケーキも美味! 雰囲気が良く、思わず長居してしまう喫茶店だ。
真夏でも涼しい、標高1,500mに建つあずまや高原ホテル。http://www.azumaya-k-hotel.com/
日替わりアクティビティーのガイドを務める、あずまや高原ホテルの桜井さん。朝、夕の散歩は気持ち良くてオススメ!
部屋は洋風と和風の2タイプを設定。これは4名に対応するナチュラルフレンチ&ジャパニーズ。
雄大な景色を楽しめるレストラン。てきぱきとしたスタッフの対応が気持ち良い。
約9kmのダートが続く東濃林道。管の沢林道と同じく、四駆ならではの走りが楽しめる。