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12.05.12

増税!?スズキジムニー生涯燃費は間違いなく★★★★★なのに

5月1日付けのアピログ記事より

5月に入った。
古いクルマを大切に乗ることの方がよっぽどエコだろ?
と特に小さな軽自動車ジムニーにお乗りの皆さんには共通の認識。

ところが国土交通省は、本日5月1日より実施する自動車重量税の変更。
エコカー減税対象車とそうでない13年経過あるいは
18年経過したエコカー以外では増税になる。

おかしい?ここ数年で排気量がジムニーの何倍もあるクルマが
エコカーで、
世の中にエコカーという単語がない時代から
大切に乗り続けてきたジムニーなどは増税という。


そんな中先月日刊自動車新聞という自動車業界新聞の
4月4日付けの記事に
スズキの鈴木修会長兼社長の興味深い記事があった。

スズキを率いて50年
今年82才歳を迎え、尚現役で奮闘する
自動車メーカートップの言葉として広く認識すべき記事内容だった。

50年という半世紀は日本がジャパンアズナンバーワンと
呼ばれ本田宗一郎さんも松下幸之助さんも盛田昭夫さんも
偉大なる日本のメーカーのトップが生きていた時代だ。

それを思うと特に日本の自動車関連業界はこの修さんの
記事にもっと真摯にむきあう必要があると思う。

記事中にはこんな言葉があった。以下引用


「(省略) 世界的な潮流の中でクルマのダウンサイジングの流れも始まり、改めて軽自動車が見直されている。かつての"軽でもいいじゃないか"から、軽がいいじゃないか"に変わってきた。特に日本は国土が小さく、小さいクルマが使いやすい。
(中略)
どの業界でも革命はおき、需要喚起も促す。今後の自動車業界も同じだ。クルマは着実にダウンサイジング化するだろう。ただ、この過程で"燃費"がキーワードになる。今の表示では不十分で、抜本的な見直しが必要だ。要は実燃費の表示だが、単なる走行燃費ではなく、生産、販売、使用など、クルマの全行程で発生する"生涯燃費"ともいうべきものを提示できればと思う。それを見て環境性、経済性、利便性から人々はクルマを選択するようになる」

引用以上

私なりにこの記事を読み終えて感じたのは、ジムニーだ。
ここで言う生涯燃費を問えば間違いなくジムニーは世界でもトップクラス、
いや現役で販売しながらすでに14年という歳月を超えているクルマは
まさに生涯燃費世界No.1ではないかと思う。

生産燃費から考えてみる。
まずは開発費。プレスや小物にいたるまでの金型費用。
生産ラインの設置や下請け企業にいたるまでの費用。
爆発的なヒットであればその投資も回収できるが一時的なもの。
数年でモデルチェンジした場合はその総生産台数で割り算しないと
正確にはわからない。
ジムニー14年間の総生産台数で上記の生産に関わるものを
プリウスあたりと比べて欲しい。

販売の燃費とはわかりづらいが
要するに販売における営業所や宣伝広告、カタログの印刷から
それらの輸送コストなどを考えるとジムニーはぺらぺらのカタログに
テレビCMなどもこの14年間にかけた費用は、かなり高燃費だろう。
昨年の11月あたりでは販売台数の少ない登録車のシエラでさえも
あれだけ宣伝広告していたSX4やスプラッシュよりも登録台数が多かったようで
この燃費もすこぶるよいだろう。

使用燃費とはガソリンの燃費以外にそのクルマの使用過程全行程に
おける燃費だ。
ジムニーの場合、中古車でも人気が高く、10年乗っても普通のクルマのように
下取り価格がゼロということはありえない。
時にはエンジンがだめでもボディが欲しいとか、ボディがだめでもエンジンだけでも
需要があるクルマなんて他には滅多にない。
通常であれば購入価格が500万円を超えるような高級輸入車であっても10年も乗れば
そのほとんどの場合において中古車市場の販売価格においてはジムニーよりも
安いクルマになってしまう。
当然価値がないクルマは廃棄スクラップの運命だが、廃棄するにはエネルギーを使う。
スクラップにする費用はもちろん、それらを運搬する燃料やリサイクルすると言っても
エネルギーは使う。

ハイブリッドカーはバッテリーを使用し、その電池の生産エネルギーや
使用エネルギーそして廃棄の際に生じるエネルギーなども以前から疑問であったが、
この生涯燃費表示があれば確かにクルマ選びの判断基準になる。

生涯燃費を提示するには市場に残る使用過程車の生存率も必要だと思う。
弊社尾上がモンゴルで多くの初代プリウスをみたという。

プリウスのバッテリー交換費用がどれくらいなのか?
身近にまだ交換した人がいないので不明だが、そもそも初代プリウスを見かけることもなく
2台目プリウスでさえ最近少なくなってきた気がするのは気のせいか?

と書くとよほど私がプリウスを敵視しているのかと思われるかもしれないが
決してそうではない。
むしろこれから日本の自動車産業を支える基幹のしての希望が託されている。
ただ現時点で未来がわかる人はいない。

1990年代後半にあれほどアップルがやばい。倒産すると騒いでいたマスコミが
今のアップル社を予想できなかったと同様に未来はわからない。

だからこそ以前スクラップインセンティブというわけのわからないカタカナ用語を
並べて税金を投入し、まだ充分に動くクルマを廃棄処分させたことが
果たして環境的にいいとは思えない。

とあるジムニー中古車屋さんの話では程度のいいすごく市場価値がある
ジムニーが、その価値を知らずに相当数スクラップにされたと嘆いていた。

まだ使える上に価値があるものを残すという事も、選択肢としては残して
欲しいし、今となっては希少車となる2サイクルのサンマルは個人所有の
産業遺産として登録、むしろ普段使いよりも自動車文化の嗜好品として
むしろ保管補助金として減税対象にしてほしいぐらいである。

最新の新幹線が走り、地方では観光用に蒸気機関車が走る日本は鉄道王国と名乗っていいと思う。
だとしたら自動車産業立国として最新のハイブリッドカーやEVだけでなく
古いクルマも大切に乗ることへの再評価がそろそろ必要だ。
時間という名の燃費を加えて。

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