JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン JIMNY LIFE ジムニーをとことん楽しむ僕らのライフスタイルマガジン

CATEGORY MENU

ON THE STREET BURGER
VOL.040
噂のハワイアンスタイルチョッパー~Johnny's JAWAIIAN BURGER [静岡・浜松]
噂のハワイアンスタイルチョッパー~Johnny's JAWAIIAN BURGER [静岡・浜松]

素敵ですね。どこだか少なくとも日本じゃないですね。
ハワイかも知れないし、カリフォルニアかも知れないし。
どこなんだろココは? って感じですね――GAO NISHIKAWA

巨大うなぎパイトラックとハンバーガー号

現在地、日本のオレンジカウンティ、浜松市三ヶ日町。天竜浜名湖鉄道三ヶ日駅の駅舎内――。


 「いや~、満足でした!」と、APIOジムニーコンプリートカーTS7・ハンバーガー号に乗り現場指揮を担当するオンザロードGAO隊長。
 「じゃあ、次のバーガー行ってみますか!」と、これはハンバーガー隊・静岡エリア支部長に就任したばかりの中津川さん。
 「えーっ、もう? いまグラニーズ食べたとこだよ」とGAO隊長。
 「じゃあ、バーガーの前にちょっと一軒寄りますか。話はつけてありますから」と中津川支部長。

夜のお菓子

というワケでここからは中津川支部長がお送りする浜松堪能ツアー! それもちょっとディープに――。


支部長乗車のAPIOジムニーコンプリートカー「バンビー号」の先導で向かったのは、浜松駅と弁天島のほぼ中間辺り。超有名な浜松みやげの「工場見学ができる」と聞けば、これはファンでなくとも興味が湧く筈だ。見学者数年間62万人は日本一の動員数を誇る工場見学施設である。その名は「うなぎパイファクトリー」。キターッ!!


ここ大久保工場では1日"20万本"もの「うなぎパイ」が生産されている。なお、うなぎパイの単位は"枚"でなく「本」。その製造工程が一望できる工場見学である。だが一部の「仕込みの工程」は「お見せできない」という。しかも案内書きには「手でひとつひとつ生地玉をつくる」「手で折りながらめん棒でのばしていく」――これだけの自動化・コンピューター管理のラインを擁しながら「手で」とは……気になって夜も眠れぬ趣向だ。

2階の「うなぎパイカフェ」はひと皿1,980円もする本気スイーツを出す本気カフェ。その天井の照明は笠の周囲にうなぎパイをめぐらすハイセンス(※パイはもちろんサンプルです)。さぁ何本使っているでしょうか?? ……答えは記事の終わりに。さらに階段の手すりを見れば、これもまたうなぎ……赤塚不二夫か。


ミョウなところでミョウなセンスを発揮する、そんな社風が垣間見える施設見学。入場無料。個人の見学は予約なしで可。だがそこは浜松屈指のWEB制作会社「ギガント」CEOの中津川さん。取材の意思を事前に伝えて特別に実現したのが↑上の1枚。巨大うなぎパイトラックとハンバーガー号との赤いボディ同士のツーショット!


そんな黄金の観光コースの後にぜひ訪ねたいのが、支部長が自信をもって薦める店、「Johnny's JAWAIIAN BURGER(ジョニーズ・ジャワイアン・バーガー)」だ。


ファクトリーから車でわずか4分の近所。キャンピングトレーラー「エアストリーム」で調理するテイクアウトが基本の店である。注文の品は茶色い紙袋に入れて手渡し。ドリンクはプラのカップで。持ち帰るもよし。車の中で食べるもよし。トレーラー背後の倉庫を覗くと……イートインスペースが広々と控えている。

僕は似てると思います

以前は輸入家具の倉庫、今は奥半分を仕切ってデザイナーなどが使うシェアオフィスとして利用されている。椅子机とケチャップなどの調味料、ウォーターサーバーが用意されているが基本はセルフサービス。注文はエアストリームで。


その際フィリピン出身のスタッフから「下の名前」を訊かれる。そして出来上がると大声で連呼される。敬称略で。でも愛を込めて。


オープンは2007年。日系ハワイ人の名物店長のお名前はジョンさん。「あれ? ジョニーさんじゃないんですか?」「ジョン(John)です」……では"Who's Johnny"?

オアフ島出身のジョンさん。日本へ来て10年になる。初めは東京にいたが浜松に滞在するうちに「ハワイとそう変わらないな」と思った。「だって浜松は雪は降らないし、暖かいし、海はそばだし丘もあるし」「皆さんワイキキしか知らないから。島の反対側行ったらのんびりできて、のどかで本当にすばらしいところです。僕は似てると思います」。


飲食の仕事を30年近く続けてきたジョンさん。「ここで何をするのがベストか」を考えた末にハンバーガーと決めた。「自分の気に入った味を出してます」というジョンさんのハンバーガーは定番6品に「プルコギバーガー」「モコチキン」。ドッグ2。チリボウルほかチリのメニュー4。中から「デラックスチーズバーガー」820円、ポテト+ドリンクセットで1,180円。

ハワイアンスタイル

「一番味が出せるのはその国のもの」とパティはUSビーフ120gを使用。直火でグリル。分厚く成形して適度な弾力と肉粒感。スパイスが利いている。

一方バンズについては「手で食べるために挟むだけのもので、逆においし過ぎると中の具の味がわからなくなる」のでなるべくシンプルなバンズを東京から仕入れている。内側をカリッとトースト。トマトは厚切り。レタスはホットドッグに使うような細切り。オニオンは入らず。ソースはマヨネーズベースの特製ソースに加え、ケチャップ&マヨネーズも「多めに」。バンズの上からブスリとピクルスが丸一本。


さすがアメリカ人の作だけあって、アチラで日常食されているものに近いであろう、肩の凝らない"平素"な感じに仕上がっていて、「これ以外考えられない」というぐらいにこの場・この雰囲気にみごとにハマっていた。そんな"空気"をまとったバーガー。


§§

ハーレーに乗り出して30年以上になるジョンさん、「ちょうどいまハワイアンスタイルチョッパー作ってます」。


 「ナニソレ?」と食いついたのはGAO隊長。
 「97年製のエボリューションのエンジンをリジッドして、ウェーバーのIDA、ハーレーのフューエルポンプを通して、レギュレーターでプレッシャー決めて、で……バカうるさいです(笑)」
 「ウェーバーってドラッグレースとかやる人が使うキャブレーターじゃないの?」
 「よくフォルクスワーゲン乗る人が着けてますね。でもハワイでは定番ですよ」
 「あぁ~ハワイアンスタイルだ!」と一同納得。


来る7月7日で9周年。「毎年感謝の気持ちでハワイアンスタイルのBBQを提供します」とジョンさん。店前の駐車場を指しながら「ここ全部テント張って200~300人来ます。梅雨だけどいつもなんか晴れてくれる」。毎年第一日曜開催。今年は7月3日。興味ある方は是非とも!

国産ジーンズカジュアル専門店

「締めにもう一軒行きませんか?」と支部長の提案で向かったのは二俣町。「昭和の町」を謳って町おこしする旧秋葉街道の宿場町に、国内メーカーのジーンズばかり扱う専門店があるという。意外だ。


その店「Spiral (スパイラル)」の商品はすべてが"国内メーカー製の"アメリカンカジュアル。以前は魚屋だったという店内に並べると、すべて新品なのにまるでインポートの古着屋のような趣きである。足踏みミシンに柱時計、石油ストーブ。「懐かしい昭和にタイムスリップできる」のはむしろこの店。BGMにはLPレコードが流れていた。こんな


§§


気に入りの服も見つかり、すっかりご満悦のAPIO河野司令。


 「ここまで来た甲斐があったね。これでもう静岡も安心だ。支部長、後は頼むよ!」
 「任せて下さい!」
 「じゃあ、帰りますか」

毎年この広い駐車スペースで周年BBQパーティーを開催。今年は7月3日!

あれ? ずいぶんあっさりだな……と思った。思ってから「しまった」と思った。こういうのはたいがい顔に出るものだ。


 「おや? まだ足りないかな?」と河野司令。
 「い、いえ……ま、満足です……」と私。
 「じゃあ帰ろう」


これ以上余計なことを考えてはいけない。"Don't think, Feel!"。


お帰りは新東名の浜松浜北ICがすぐ。かくしてバンビー号、ルミノックス号、ハンバーガー号、3台のAPIOジムニーはそれぞれの帰途に"無事"就いたのであった。おみやげはもちろん、ジーンズにうなぎパイ


< 文と写真:松原好秀 写真:GAO NISHIKAWA >


※答え:74本!

Johnny's JAWAIIAN BURGER [静岡・浜松]

― shop data ―
所在地: 静岡県浜松市西区大久保町4125
アクセス: 東名高速・浜松西ICより11分
駐車場: 店前に25台
TEL: 053-485-4190
URL: https://www.facebook.com/Johnnys-Jawaiian-Burger-630363450348314/
オープン: 2007年7月7日
営業時間:
火~金: 11:30~15:00
土・日: 11:00~17:00
定休日: 月曜日・第3火曜日(要確認)

johnny's から北東へ50分、二俣町へ。天竜浜名湖鉄道の拠点・天竜二俣駅があるノスタルジックな旧宿場町
国産ジーンズカジュアル専門店「Spiral」
以前は魚屋だったという店内は町並み以上にノスタルジック
今回の静岡遠征を陣頭指揮した河野司令
ちょっとした体育館ほどの大きさがあるJohnny's 背後の倉庫。平屋で横長なその構えは、どこか古い校舎を思わせる
中は都内の店々が羨む広大なカフェ空間
注文はエアストリームで。このあと「Hitoshi~!!」と連呼される
巨大うなぎパイトラックとの一期一会
取材のご対応をいただいた春華堂・広報担当の細田さん。ありがとうございました!
そしてハンバーガー隊静岡エリア支部長・中津川さん