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男の車中泊・ひとり旅
VOL.002
男の車中泊 ひとり旅 VOL.2
男の車中泊 ひとり旅 VOL.2


男の車中泊 ひとり旅
Men alone travel by jimny



春の花々満開の伊豆へ

ジムニーで林道ドライブ&キャンプへ行くなら選択肢の多い山奥を目指すのが基本だが、残念ながら取材予定の3月後半は中途半端な季節である。というのも冬の林道は冬季閉鎖のため入れない場所が多く、ゲートが解放されるのはゴールデンウイーク前後だからだ。
しかたなく今回はまだ寒さも残っているであろう山方面は諦め、ニュースやネットから開花の便りが聞こえてくる南方の西伊豆へと向かうことにした。


Photo & Text : 山岡和正

荒れていた! 林道「土肥中央線」

まずは東名高速を南下して、伊豆縦貫道経由で西伊豆の「土肥」を目指す。
山道へ入りウインドウを下すと、暖かく優しい風が頬を撫で少し春を感じた。

修善寺を通過し峠を越えて土肥町の手前を脇道へ入ると林道が始まる。ジムニーで西伊豆へ来たなら必ず走る林道「土肥中央線」だ。走りやすく見下ろせば瑠璃色の海も見え隠れする西伊豆定番の林道である。しかし、今回の「土肥中央線」はいつもと違っていた。走りやすいはずの林道が災害のためであろう「がけ崩れ」「倒木」「落石」のオンパレード。さすがに引き返さなければならないような場所は無かったが、普通乗用車では走行不能なのでは?と思われる場所もいくつかあった。幸い同行しているのは2インチアップのJB23なので全くもって問題は無い。

春まだ浅い西伊豆には花が咲き乱れていた

オフロード走破性の高いジムニーに優越感を感じながら荒れた林道を下り、松崎町へ。今回一番楽しみにしていた花を探してみることにした。ソメイヨシノはまだつぼみのままだったが、春を告げる菜の花は満開になっているようだ。松崎町の田んぼにはたくさんの花の種が撒かれ、菜の花と同時期に人々の目を楽しませてくれる。今年は町の予算の都合で狭い範囲で行われていたが、花の密度が凄く逆にそれはそれで美しく素敵な場所になっていた。

雲見夕陽と潮騒の岬オートキャンプ場

その後、暗くならないうちにと「雲見温泉」にほど近いキャンプ場へと急ぐ。
キャンプ場は崖の上にあり、見下ろすと遥か下方に白い波が遊んでいるのが見える。太平洋~駿河湾~富士山まで見渡せ、夕方には正面に沈んでいく夕陽を堪能できるのがウリだ。
荷物を整理して寝袋を広げ、今夜の宿を作る。やはりシンプル車中泊は楽だ。時間があるので今回はシーフードとエリンギのアヒージョを作ることにした。
夜の帳に紛れて夕食の準備をしながら振り向くと、赤く光る夕陽が水平線の向こうへと吸い込まれていった。

大澤温泉・野天風呂 山の家

翌日、旅には欠かせない温泉へと向かう。
キャンプ場のある雲見温泉周辺は温泉の宝庫で、「赤井浜」「平六地蔵」「沢田公園」など野趣満点の温泉がいくつも点在している。今回は秘湯感漂う大澤温泉を選んだ。カルシュウム・ナトリウム硫酸塩温泉の泉質は肌に良く「美人の湯」として名高い温泉だ。建物は80年以上も前に建てられたものだが、当時の雰囲気を残しつつも整備が行き届いていて寛げる場所だ。
気さくな管理人のおばちゃんと世間話をしながら、「旅」の素晴らしさと、喜びをかみしめていた。

今回のmy favourite item

MSR XGK Ⅱ

MSR XGK Ⅱ
10/1981~-9/1994

場所やシーンを選ばないマルチフューエルストーブ。
キャンプストーブのバリエーションは豊富で好みや条件で選べばよいが、質実剛健と安心感を望むならこれだろう。これはもはやビンテージモデル。現行モデルは「XGK EX」となっている。
ちなみにXGKの由来はG:ガソリン、K:ケロシン(灯油など)、X:その他の燃料という意味で、ジェットを変えることにより複数の燃料が使える。

ライタープロフィール

山岡 和正
雑誌、WEB、カタログなど中心に、対象物を選ばず多方面で活躍するフォトグラファー。
特に車やアウトドア、旅などには定評がある。

ウェブサイト:http://kaz-yamaoka.com/
SNS:Facebook

林道「土肥中央線」の絶景ポイント。伐採された木々が墓標のように残る。
林道の途中には駿河湾や富士山が見える休憩場所が幾つもある。こういう場所でのコーヒーブレイクも楽しいだろう。
松崎町といえば「なまこ壁」が有名なので通ってみた。インスタグラム好きの人には楽しい場所かも。
「田んぼを使ったお花畑」
「田んぼを使ったお花畑」の中には足湯がある。
松崎町の「地魚さくら」で食した「あじまご茶」は、ぶつ切りのアジをネギやショウガと混ぜ、1人用の釜で炊かれたご飯の上にのせて半分ほどいただく。残りのご飯に出汁を注いでもらいお茶漬け風に。漁師飯に近い雰囲気で、天ぷらや小鉢もついてボリューミー。
キャンプ場のサイト脇にある展望風呂は10時まで入れて貸し切り可能。当日は空いていたので夕方、夜、朝と3回も入った。
シーフードとエリンギのアヒージョ。見た目は悪いが味は絶品!焼いたバゲットと合わせてお腹いっぱい。
いつもの我が家。撮影機材が無ければさらに広く、居心地も良くなるだろう。
大澤温泉外観。岩盤の湯舟の底からは、自噴・源泉掛け流しの温泉が毎分230リットル湧き出している。