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VOL.011
【尾上茂】スーパーつよし君SA20 & N8ショックアブソーバー走行テスト:1
【尾上茂】スーパーつよし君SA20 & N8ショックアブソーバー走行テスト:1

昭和56年、俺は友人に勧められSJ30と言う2サイクル550ccのジムニーを初めて購入した。 だが、そのジムニーはとっても乗り心地が悪く、又パワーも28馬力の非力車であった。 当時使用していたジープJ56と比べ正直言ってがっかりしたものだ。 

自動車整備工場をやっていた関係から、自分で他車のスプリングやアメリカ製モンローショックに交換したり改善を試みると、オン・オフに於いて格段に走りと乗り心地がアップ・・! すると「俺にも作ってくれ」の要望が沢山現れた。
それがきっかけでバネメーカー「ニッパツ」に製造を依頼。最初は「田舎の修理屋が何言ってんだ、レベルが違う」と軽く断られた。 だが、何回も何回もしつこくお願いに行った、結果根負けした担当者さんが「やってみるか~」で、テーパーリーフと言う素晴らしく乗り心地が良く、またオフロード性能も格段に向上するジムニー専用リーフスプリングが完成したわけだ。

その意気込みが現在のアピオにも継続されている。
しかし、その後は大きなタイヤで車高を大幅にアップさせることがカッコ良いと、走りは二の次の時代がやって来た。 
そして現在はそのような車高大幅アップの超迫力重視車は影をひそめた。 時代も変わり最近では「車高は少しだけアップ、地味目だが乗り心地も、マフラーのサウンドも気持ち良く、イザとなれば峠もハイウエーもスポーテイーにこなせるカッコ良いジムニーが欲しい」と要望するジムニー乗りが増殖中・・。

それらの要望が俺のフィーリングとドッキングし、何回もの試作&テストを繰り返しで新しいサスペンションが完成した・・。
今回はそのNEWサスペンションをメインに走りの実践をすることになった。
コイルスプリングはぐっと落着きあるワインレッド、車高は純正比20mmアップ。そしてブラックメタリックの減衰力8段調整式ダンパーのN8。

高速道&箱根ワインデイングを走る

まずは8段ショックの一番硬い前後(8)で走る。
※減衰力調整ダイヤルは1が最もソフトで8が最もハードになる。 

東名厚木インターより高速道へ、南風がかなり強い、ぐんぐんスピードを上げ走行車線に入る。 さらに車速を上げ方向器を右に出し追い越し車線に・・。いや~実にスムースな車線変更。 メーターは100kmを少しオーバーしている。 
タイヤはジオランダーM/T 175/80R16。 カーナビのGPS速度は98km/hを表示。 もう少しあげてもよさそうだ・・!
かなりクイックに車線変更を繰り返したが強風の中まったく不安が無い、しかしショックのダイアルが(8)なので俺には良いのだが一般的、特に女性の方には硬く感じ「乗り心地が悪い」と言われると思う。

御殿場ICまではゆるい登りのトンネルが、前車を一気に追い越す、シフトレバをDから左に傾け3速に・・、タコメーターの針が5千回転近くに・・! はじけるマフラーサウンドで一気に追い越した・・。 いや~・・気持ちイイッ・・。

御殿場ICで降りる、そのまま箱根乙女峠方面に・・。
コーナーを気持ちよく抜け県道401号に右折。 ここからが楽しいんだ・・! 右折して100m右側にレスト広場が、まずはトイレに寄って気を引き締め頂上の長尾トンネルを目指す。
ショックは(8)をホールド。 かなりキツイコーナーが連続する、もちろんヘッドライトは対向車を意識してON・・。 急コーナーの連続でシフトレバーは2を使う、キツイコーナーにはカーブミラーが助かる。 コーナー手前で2速に、アクセルをガーンッと煽って気持ちよく抜けたら3速に。 試しに左足ブレーキ運転にトライ・・要するに右足でアクセルを煽りながらブレーキを左足で操作する。ちょっと慣れるとコーナー速度の立ち上がりが素晴らしく早くなる。 長尾トンネルまでで脇の下が汗でグッショリ・・!
途中黄緑色の大型バイクとちょっと勝負・・、コーナーはほとんど負けない感じ・・?だがストレートでは一気に離される。 ・・面白かったな~・・! でも本気でやられたらまったく勝負にならなかったと思うが・・?

トンネルの手前でUターンで元のレスト広場に。
今度はフロント(5)、リア(4)に変更。 もう一度頂上目指して走り出した。 路面からの衝撃が大幅に減少。そりゃそうだ当たり前。 前回よりコーナー速度は若干落ちたが・・コントロールが大幅に楽に気持ちよくなった・・、それでもスタート時前車が走り抜け5分くらい開けて出発したが途中で追いついてしまった。 一般の走りで行けば当たり前の速度と思うが、このジムニー・・ちょっとその気になれば結構速いし楽しい車になる事を実感・・!

今回気が付いたのだが同じジオランダーMTでも185985R16と今回の175/850R16タイヤとでは全くフィーリングが違う事。 今回の175/80R16では意外とコーナーを頑張ってもタイヤの悲鳴が聞こえない・・? タイヤサイズの差もあるがどうやら185の方がタイヤ重量が重く、硬い。 175の方が軽いのと柔軟性がある為かな~・・? なんて思った。
ATミッション車ジムニーには軽量な175サイズが合っている気がした。(テスト車両はATミッション)
ただ迫力とか、オフロードではかなりの差が出ると思う。

箱根乙女峠からみた大涌谷の煙

帰りの東名高速

帰りの高速道、ショックのダイアルはフロント(5)/ リア(4)で走った。 これがなかなか快適、路面の継ぎはぎ部分もスッっと快適・・! 車線変更時もシャープさは若干落ちるが100km/h走行時の追い抜きでも、強風でもほとんど不安は感じない・・。
スポーツ走行以外はこちらがおすすめ・・!

今回の走り最後は相模川河川敷きダート走行

アピオの近くを流れる相模川、まずは2WDで時速30~40km/hで、この速度俺にはゆっくり走りだが、一般的にはけっこう早い。 だいたい一般の走りだと20km/h位で走っている。 
今回のショックはストロークが短いから大きなギャップであるとこれ以上の速度で侵入するとサスペンションの底着きが発生し車が飛び上がりコントロール性が落ちることがある。

4WD走行

同じジムニーでも4WDにシフトした瞬間からまったく走りが変わる。4WDにシフトし、ショックアブゾーバーの減衰力は(8)に変更して再度トライ・・。 いや~コントロール性が抜群・・4WDにしたことで自分の走りがこんなに上手くなったのか・・?と思えるくらい(8)で走るにはちょっと高速で走った方が走りやすい気が・・!

テスト車両スペック

テスト車両は、JB23-10型のATミッション車。
サスペンションには車高20mmアップのA2000SA-20コイルスプリングと、ROADWIN N8ショックアブソーバーを装着。
マフラーにはアピオの静香御前が装着、タイヤはジオランダーM/Tの175サイズ。

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