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16.12.27

河野仁のユーザーインタビュー【小川さん編】

小川 充雄 さん
1953年石川県能美市生まれ
金沢美術工芸大学卒 シャープ株式会社 デザインセンターを定年退職後、現在は農業を営む。


小川さんと私の出会いは、私河野が前職のシャープデザインセンター時代に大阪から転勤し、転勤先の栃木県矢板市にあるシャープ電子器機事業本部デザインセンター(当時の名称)に欧州デザイン駐在から戻ってきていたばかりのお洒落な課長でした。現在私は無類の蕎麦好きですが、そんな蕎麦好きになったのも当時小川さんが大先輩のMさん(ミヤッチと小川さんは呼んでいた)と私の3人でよく昼は蕎麦を食べにいきました。そんな小川さんがアピオでジムニーを購入してもらうことになり久々にその経緯やなぜアピオジムニーなのかを小川さんにたずねました。


/// 小川さんのTS7はこちら ///


インタビュー

[ 河 野 ]
まずどこでアピオジムニーを知ったのですか?


[ 小川さん ]
クルマ選びの最中に、シャープデザインセンター時代の情報で、アピオの事を知りインターネットで検索すると、出てくる出てくる。ジムニーは栃木県ではたくさん走っているからノーマルジムニーには興味なかった。その理由は多いから。



そこである日突然連絡をいただいたのですね。ではさっそくですが、そこに至るまでのクルマ遍歴と経緯を詳しく教えてください。



最初は大学時代に中古車屋でアルバイトしていたんだよね。そこで手に入れたクルマが最初。



へー想像できないバイト先ですね。小川さんは確かカナビ(通常デザインギョーカイでは金沢美術工芸大学を略してカナビという。カーナビではない)ですよね。なんだか意外というか。実はクルマがお好きだったのですね。



そう、そこでギャランのセダンを破格で購入。そうそう、そこで今でも思い出す失敗があってね。グリーンの純正色からレッドメタリックに塗り替えてみたんだけどこれが大失敗(笑)



クルマのボディカラーって実際塗り替えてみるとアレ?想像とチガウという事多いですよね(笑)



その次は新車で購入したマツダ・ファミリアの白、サンルーフ付き。大ヒットしたファミリアね。



こんなカタチですよね?とポンチ絵で確認。1980年6月デビューの5代目ファミリアだ。そしてその次は?



スバルレオーネ4WD。四駆だからと安心して砂浜に入ってみるとあっという間にスタック。苦い思い出。



ボディのそこがつかえてしまうと四駆でも最低地上高の低いタイプではそうなりますね。(笑)



ここから日本を離れてドイツ・ハンブルクにあるシャープデザインセンター欧州駐在に合計10年。欧州駐在時代は会社がリースしたクルマを現地の役職に応じて車格がかわっていった。
最初はオペルレコルト(中古)これは前任駐在員だった澤田さんから。
2代目はBMW 5シリーズ(中古)
3代目はBMW 3シリーズを新車リース。
4代目はメルセデスのW124ワゴンになり、このクルマで欧州時代アウトバーンを900キロ9時間で移動したりとロングドライブを楽しみました。
5代目はメルセデルのセダン。
この時代に感じたのはドイツのクルマの凄さ。アウトバーンでは当時の日本車との違いを痛感したね。時速200キロで巡航できるサスペンションの凄さや、突然壁のように車線変更をしてきたクルマに対しても減速できるブレーキ性能とかクルマという存在が日本とはかなり違っていたね。



当時のW124メルセデスは今でもあの時代が尤もメルセデスベンツだったという方が多い最高の時代ですしね。そしてその後がレガシーですか?



いや、ドイツ駐在はトータル10年間だったけど1989年に1度日本に帰国してその間に日本でレガシーに乗っていたね。



私が大阪から栃木に転勤したのが確か1990年頃なので、近くの蕎麦屋さんに連れっていってもらっていた時期もそのレガシーの頃ですね。



そう、その後はミヤッチと同じシルバーのロードスターの中古(初代NA)を買いました。




そういえば小川さんが出張で不在の日は、そのミヤッチことM田さんのシルバーロードスターで蕎麦屋によくつれっていってもらいましたよ。懐かしいなあ〜。



懐かしいね。そして会社を定年退職リタイア後に別のロードスターNA(レストア済み車)を専門店の浜松のアイスタイリングさんから購入。



ロードスター好きはジムニー好きが多いんですよ。弊社スタッフにも入社前からNBに乗っていたり、お客様の中にもロードスターからのお乗り換えが少なくはないですね。旧ミニと並んで多い車種です。国内のメーカーで言えばスズキからの乗り換えよりも圧倒的にスバルやマツダ車からの方が多いですね。さらにコンプリートカー検討中の方はなぜか現行のミニが対抗馬な方が多いのも特徴です。いずれのクルマも唯一無比というか通常のクルマ社会のヒエラルキーに属さない孤高のクルマという共通点がありますね。ロードスターの次はなにに?



クルマはすごく気に行ったけど、オープンカーなのにオープン走行しない事に気が付いて、だったらクーペタイプでスポーティな感じにしたいと思い今度はトヨタの86を購入。
 ところが、買ってみたもののほとんど乗らない。農作業とのマッチング度がゼロ。近所の買い物や移動には低いシートの大きなドアが不便。長距離の移動には奥様のプリウスがあり、結局買ってはみたものの乗らない。あまりに使わない事に気づいた。



購入後のライフスタイルとのマッチングがあっていなかったのですね。



なんだか楽しそうなクルマのイメージがあって購入したんだけど、実際にそれを楽しめるところまで行けそうになかった。そこで実際に楽しめるクルマ、米作りをしながらも楽しめるクルマとは何ぞや?と自問自答しながらクルマを探し始めた。
 まず候補あがったのは現行ミニ。ところがあのインテリアデザインが好みでなく却下。次の候補はレストアされたVWビートル。ドイツ駐在時代からいつかはあのビートルには憧れていたけれど、右ハンドルでレストアベース車があまりに少ない事に気づき断念。
 人が歩くように日頃の足になるクルマをよく考えると、一番よく乗っているのは古い四駆の軽トラだった。その頃にシャープ時代S君からアピオの事も聞いていたのでネットで観てまずは実際に乗ってみたくなり、試乗に行って決めました。



アピオジムニーに決め手となったところはどんなところですか?



軽快感とクルマ好きをくすぐるアピアランス。見かけ、他にない独自性のあるステータス。



アピオなアピアランスなんですね。



アピアランスがいい意味でいい加減。ほどよい加減。ノーマルのジムニーでも、あるいはいじりすぎたジムニーでも抵抗感がある。そして直感で感じた完成度。



直感力で決めたアピオジムニーですが、なにか日常で変化したことなどありますか?



あれだけよく乗っていた軽トラに乗る機会が減った。



実際に乗ってみて感じた点などがあれば教えてください。



1)運転席からの視点の高さとほどよいサイズ感、ライトウェイト感。
ノーマルのジムニーよりもさらに少し高く、軽自動車だけど小さすぎず存在感もあり、軽トラ並に視界も見切りもいいので運転も含めて軽快感が抜群。

2)リアシートの座面を外してアピオの荷室フラットデッキとの併用で2シーター仕様。買い物した食材や日用品などもすぐに置けて意外と大きなモノも置けるし、とにかく使いやすさ抜群。

3)マニュアルにして正解だった。5速マニュアル車シフトチェンジの操る楽しさ、面白さを改めて感じている。また予想以上に高速道路での快適さに驚いた。これなら金沢への帰省も楽しみ。



アピオジムニーで行きたいところなどありますか?



農閑期である今の時期がバカンスシーズン。
スキーや雪国へ旅に行きたいね。



アピオジムニーを一言で言えば



信頼のあし



最後にアピオジムニー納車後の感想や検討中の方などへのメッセージなどをお聞かせください。



トータル印象がいいね。
ハッピーリタイヤライフを楽しめるクルマとして私のオススメ。
子供が育って夫婦2人になってからの生活スタイルにピッタリのクルマです。



本日はありがとうございました。今後とも楽しいアピオジムニーライフをお過ごしください。

思い出の場所へ。

ジムニーで思い出の場所を巡りながらお話しを聞きました。
まずは毎日のように蕎麦を食べに行っていた思い出の蕎麦屋さんへ。
そこは矢板駅前にある蕎麦処「天盛」。お昼時は当時同様にお客様でいっぱい。少し落ち着いた頃に、天盛のおかみさんがわざわざお久しぶりですと挨拶に。懐かしい味に23年前が蘇ります。

矢板から北上して、黒磯にある思い出の1988 CAFE SHOZOへ。スルドイ眼光で昔の雑誌を読む小川さんの横顔は往事のデザインセンター時代が蘇ります。お店を出る頃、1階に降りてゆくと、このカフェのオーナーであるSHOZOさんとも再会。久しぶりにジムニー談義。SHOZOさんも以前はSJ30に乗っていたのです。

インタビュー当日の模様

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